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2023.10.06色の持つ心理的効果は大きく、名刺に使われている色によってその人自身や会社のイメージが大きく左右されることがあります。
この記事では、配色の基本ルールや、色が持つイメージについてご紹介します。
また、発色がよく一般的に名刺に使われる紙質や、おしゃれな名刺にオススメの紙質についてもご紹介しますのでご参考にしてみてください。
見やすく見栄えの良い名刺にするには、配色ルールに則ってカラーリングを決めることがポイントです。
その際、テーマカラーを3色に設定しておくと、まとまりのある名刺デザインになります。
もちろん3色以上でもデザインできますが、色数が増えるほど扱いが難しくなりますので、まずは基本の3色をマスターしましょう。
テーマカラーは「ベースカラー」「アソートカラー」「アクセントカラー」の3色からできており、それぞれの配分や色の決め方のコツは以下の通りです。
ベースカラー70%、アソートカラー25%、アクセントカラー5%の比率で配色の面積比率にするだけでも、綺麗な配色を作ることが可能です。
テーマカラーは、自社のロゴ・シンボルに使用されている色をベースに決めていくと統一感が出るだけでなく、自社らしさのある名刺に仕上がります。
無彩色である白は、 「信頼感」「清潔感」「健康的」といったクリーンなイメージを与える、好感度の高いカラーです。一般的な名刺の場合、背景色には白が使われていることがほとんど。
創業者やスタートアップ企業におすすめです。
黒は、「力強さ」「上品さ」「高級感」といったイメージを与える、気持ちを引き締めてくれる印象を持つカラーです。
Bar・アパレル・デザイン系・劇団系などに向いています。
赤は、「活動的」「ダイナミック」「充実感」「力強さ」などの イメージを与える、印象を残しやすいカラーです。
また、赤は食欲を増進させる色でもあります。
元気が売りの飲食店の名刺やショップカードになどに向いています。
名刺に使われる色として、非常に人気の青。「信頼感」「スピーディさ」「透明感」「清潔感」などのイメージを与えます。
信頼感を与えることができる色なので、 どんな職種の名刺にも合う色とされています。
緑は、「癒し」「穏やかさ」「安全」「エコ」などのイメージを与えます。
希望や平和、協力や平等、調和を表す色として使われることの多い色です。
近年のエコブームの中で、人気が高くなってきているカラーです。
「明るさ」「大胆」「活動的」「賑やか」などのイメージを与える黄色は、 幼稚園や理容室、美容院の名刺としてよく使用されるカラーです。
オレンジは「陽気な気分」「やさしさや解放感」「おいしい」「カジュアル」といったイメージを与えます。
オレンジは元気があり活発さを表現できるので、レストランや料理教室などの飲食関係やWEB関連の職種に人気のカラーです。
茶色は「保守的」「伝統的」「重厚」といったイメージを与えます。
落ち着きのある茶色は伝統的な趣きを表現できます。
ピンクは、「やわらかさ」「フェミニン」「優しさ」のイメージを与えます。
癒す職種の介護や整体、エステ等の名刺に使用されます。
色の効果が分かったところで、一般的に名刺によく使われる紙についてご紹介します。
標準的な名刺が作りたい方に、あらゆるビジネスシーンにマッチする紙質とお手頃価格で最も人気のある用紙は以下の3種です。
紙の質感によって高級感が出たり、和風のテイストになったりと受ける印象がガラリと変わります。紙の色や質感を活かした名刺を作りたい方におすすめの紙をご紹介します。
手触りはかなりざらついた質感の独特の雰囲気で、落ち着いた風合いの高級感を演出できます。紙の質感を生かした、シンプルなデザインの名刺がおすすめです。
予算的にヴァンヌーボを選ぶことが難しい場合には、ヴァンヌーボに似た質感の紙についてご紹介していますので、こちらをご参考ください。
「画用紙のよう」とよく表現される、紙本来の手触りが楽しめる用紙で、デザイン性を活かしたおしゃれな名刺におすすめです。紙表面に凹凸があり、発色はやや沈むので、落ち着いた色彩にマッチします。
予算的にアラベールを選ぶことが難しい場合には、アラベール似た質感の紙についてご紹介していますので、こちらの「アラベールに似ている紙」をチェック!
非塗工紙でありながら平滑性に優れ、白色でキメ細かく高級感にあふれています。
印刷彩度はやや落ちるので落ち着いた色彩のデザインに向いています。
やや無機質な高級感のあるデザインにマッチします。
表面は強い光沢があり写真用紙に近い印象です。 ハッキリとした色表現が可能ですが、インキがのる部分は光沢感が減少することがあります。
写真を使った名刺などにおすすめです。
羽のような特殊繊維が入っており、和紙のような独特な雰囲気を醸し出します。
光沢はなくさらさらした手触りですが、羽のような特殊繊維部分は光が当たるとキラキラと輝きます。
ナチュラルな淡いクリーム色の上質紙で、触った感触は非常に滑らかです。
紙の強度も高く名刺をはじめとした高級事務用紙として人気があります。
紙色を生かしたデザインや文字のみの名刺におすすめです。
ライメックスは、紙・プラスチックの代替となる石灰石から生まれた日本発の新素材です。
環境に優しく水に強い新素材ですので、エコに関わる事業の名刺や、耐水性が求められる用途のカードにおすすめです。
名刺は自社や個人を印象付ける大切なツールです。
配色の基本ルールや、色が持つイメージを知って自分に合った名刺を作成していきたいですね。名刺のレイアウトやデザインのコツは「おしゃれな名刺デザインの3つのコツ。その他注意点もご紹介」にまとめていますので参考にしてみてください。
また、名刺の色は紙質によって大きく印象が変わります。
色の見え方や印刷設定など細かく変わってきますので、なるべく相談できる印刷会社に依頼することがおすすめです。
サンコーでは名刺印刷の実績が豊富にありますので、下記の名刺制作事例をご覧ください。
サンコーの名刺制作事例はこちら
カラー写真を全て蛍光色に置き換えたり、4色機で一気に12色印刷してみたり・・・。印刷職人ですら予測出来ない事を実験しています。
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