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抜型を作らず五角形の名刺を作る

公開日 2022.07.29   更新日 2022.07.29
断裁特殊加工

「煽りの視点で見た建物をモチーフに、現状に満足せずに挑戦を続けていく意志を表現したロゴマーク。そのロゴに合わせた形で名刺を作りたい」と天才デザイン株式会社のケイモト様からご相談を頂きました。長方形の名刺は断裁で作る事ができますが、先端が尖った五角形にするには一般的には抜型を作り抜き加工で仕上げます。抜き加工は断裁と比べれば費用がかかるため、制作を諦めてしまう方も多いです。制作させて頂く特研メカトロニクス様のブランドコンセプトは「自負と挑戦」です。サンコーも、抜型を作らずに五角形の名刺を実現する方法に挑戦しました。

以前作った斜め断裁用秘密兵器を改良

以前抜型無しで、二つ折りパンフレットの角を斜めに断裁した事があります。過去のブログはこちらから→秘密兵器を作って斜めに断裁!
ここでのノウハウを活かし、以下二点のポイントを課題とした更なる秘密兵器を考えました。

ポイントその1

断裁機が正常に作動する事。当たり前なのですがいちばん難しい所でした。

ポイントその2

断裁時、セッティング時間を少なくしてコストを抑える事。

抜型を使わずに斜めに断裁する方法を考える。おじさんたち制作案を持ち寄って、職歴最長職人(写真左)と断裁・製本を一手に引き受ける職人(写真右)が思案中

断裁機が正常に作動するように改良する。

斜め断裁用治具
写真は前回制作した治具です。L字の下横棒部分(写真赤丸)は、印刷物の角度を斜めに固定する枕の役割を果たしています。前回のパンフレットは長さがあったのでこの長さでも加工出来たのですが、今回はサイズが小さい事が原因で、赤丸部分がクランプという断裁機のパーツに当たってしまいうまく作動しませんでした。枕の役割を果たしつつ、極力短い距離での設計を行いました。

セッティング時間を少なくしてコストを抑える。

抜型を作らずに加工ができるようになっても、機械にセッティングする時間がかかったら結局コストアップにつながってしまいます。前回は、印刷物を揃える時に断裁機内で横滑りして、想定したよりも制作時間がかかりました。その経験を活かして制作時間を短縮することができました。

左右斜め断裁用治具の完成

左右斜め断裁治具何かに例えるとしたらタツノオトシゴでしょうか?

手のひらサイズで持ち運びが楽でセッティングも簡単。クランプと当たらないように短くしながら名刺を斜めにホールドできる様に調整しました。写真下の出っ張りは、断裁機の凹みに差し込むことで、左右の揺れを軽減する役目を果たします。これにより作業効率が大幅に改善しました。

左右斜め断裁治具の断裁動画はこちら

断裁機の凹みで斜め滑り軽減設置イメージ

「クライアントのコンセプトを表現した名刺を作りたい」というデザイナーの「おもい」に挑戦し、実現する事ができました。「これは難しいだろうなー」とお悩みの方!諦めてしまう前に、表現したい事をご相談ください。
元祖斜め断裁秘密兵器の制作秘話はこちら。秘密兵器を作って斜めに断裁!

特研メカトロニクス様名刺
企画・デザイン・ディレクション:天才デザイン株式会社
印刷・製本:株式会社サンコー

03-5608-5741
(お気軽にお問い合わせください|平日 10:00~18:00)

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