トップ そうだ名刺、作ろう。 | 紙と印刷とラジオ 第120回

そうだ名刺、作ろう。 | 紙と印刷とラジオ 第120回

公開日 2023.01.19   更新日 2023.11.30

コロナ禍では多くのイベントが中止となり、打ち合わせもオンライン中心となり、名刺が減りませんでした。昨年の秋くらいから展示会やイベントも徐々に増え始め、名刺を渡す機会も増えてきました。「そろそろ名刺が切れる(汗)」という方もいらっしゃるのでは(私もそうです・・・)と思い、「そうだ名刺、作ろう。」をテーマに語りました。

名刺のサイズや紙の厚さ

サイズは日本では55㎜×91㎜が一般的ですが、欧米では51㎜×89㎜、中国では54㎜×90㎜、韓国では50㎜×90㎜と、国によって微妙な差があります。紙厚は実際に西谷さんが手元の30枚の名刺の紙厚を測ってみたところ、企業の名刺は180μm~260μmが多く平均すると230μm。これは紙の斤量でいうと、名刺によく使われるケント紙系のPHOだと180㎏、ファンシー系で名刺に人気のMr.Bだと135㎏あたりが相当します。およそ135㎏~180㎏が名刺に使われる厚さだと言えます。
ちなみにサンコーの名刺は、250μmと平均よりは少し厚かったようです。業界平均を超えたぞ!
業種や業界で使われる紙の厚さを見ていくと、大企業でイメージが硬めの会社は紙厚がやや薄い傾向があり、デザイン関連の方はの名刺は確実に厚いという興味深い結果になったと言います。

名刺によく使われる紙

一般企業の名刺で多いのは非塗工のケント紙系。紙色は真っ白ではなくややナチュラルやオフホワイトが多いようです。デザイン関連の会社や個人のデザイナーさんの名刺は、企業の名刺と比べると使用する紙も様々で、グラフィーCoCの180kgのようなかさ高の非塗工紙や、Mr.B、ミセスB、ヴァンヌーボの180㎏といった微塗工紙が使われることが多いようです。さらに印刷だけでなく、箔押し(黒箔)は活版の組み合わせが多く見られます。
変わったところだと特Aクッションの1㎜という、超厚い紙を使うを使う人も見られます。普通の名刺の4倍近い厚さで、名刺ケースに4-5枚しか入りません。イベントなどで複数の人たちと名刺交換すると、渡す方も貰った方も大変・・・。あと、これはあくまで西谷さんが聞いた話ですが、水商売の方々はパール紙や和紙がお好きなようです。先日の「なるほどなペーパー展 VOL.01」では多くのイラストレーターさんと名刺交換されたそうですが、黒、濃紺の紙に箔(シルバー、ゴールド、ホログラム)という組み合わせが人気だったようです。

名刺の印刷方法や加工方法

オフセット、デジタル印刷、活版、箔押し、小口染、天金加工、紙象嵌など様々な印刷や加工がありますが、オフセット印刷をする場合には注意が必要です。オフセットはどうしてもロットが必要となるため、100枚単位での印刷では金額が折り合いません。そのため、台紙をオフセット印刷で刷っておいて、オンデマンド印刷機などで追い刷りをすることで、コストを抑えながら品質の高い名刺を作ることが可能です。そのため、名刺印刷を発注するときには、何人の名刺を年間にどれくらい使うかの試算を持って印刷会社と相談することをお勧めします。また可変部分をスミにするなど、印刷方法に合わせたデザインを心がけると、低コストで品質の高い名刺を作ることができます。
また、角丸なら抜型を作らずに形で差別化をできます。

名刺管理ソフトとの相性

最近は名刺をデータ化して管理する方が増えていますが、システムによっては表面しかデータベース化されなかったりします。表面に名前、裏面に会社名といったレイアウトだと、名刺管理ソフトにきちんとデータが入らないなんてことも。デジタル時代ならではの制約ですね。また、黒い紙にシルバーの箔押しといったデザインだと、名刺をコピーすると真っ黒になることも。名刺を渡した方がどのように名刺を管理するかまで考えたデザインが求められますね。

渡す機会が減ったからこそ、凝った名刺が作れるチャンス

個人で作る名刺は自身のモノなので、気軽に挑戦できます。こんな名刺を作ってみたいというアイディアが湧いたら、紙谷刷太郎さんに相談してみましょう。と西谷さん。
ビジネスで出会うすべての人に会社の特徴を伝えられる貴重なメディアだと考えているから、サンコーの名刺はCCFという繊維のゴミから作られた紙で作っています。リアルに会って名刺交換をする機会が減ったからこそ、自分らしさ・自社らしさを伝えられるメディアの役割が高まっている。その意味では先週語った年賀状と同じかもしれませんね。

そうだ、名刺つくろう。紙と印刷とラジオ。最近、決算書の勉強を始めた西谷さんと名刺交換。二人ともメジカラ強すぎですよ~(笑)

 

03-5608-5741
(お気軽にお問い合わせください|平日 10:00~18:00)

© SANKO