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紙と印刷と原油高 | 紙と印刷とラジオ 第79回

公開日 2022.03.08   更新日 2022.04.06

ウクライナ情勢の影響で原油価格が高騰しているため、紙と印刷と原油高というテーマで語りました。原油高が紙や印刷にどんな影響を与えているのでしょうか。

印刷会社にとっての原油高

原油高の結果、電気代や紙、溶剤、インキなどの材料費が値上がりします。サンコーの場合売上に対して、工場の電気代、材料費、配送費を合わせると売上の12%位を占めます。これらのコストがこの1年で15%程度値上がりしており売上に対して2%弱のコストアップになっています。これはギリギリ黒字の会社が赤字に転落してしまうほどのインパクトです。しかも戦争の影響によるコストアップはこれから発生するので、より厳しい状況になることが予測されます。
さらに書籍印刷の場合は、再販価格の問題で価格転嫁が容易ではありません。印刷会社か出版社のどちらかが損を被るかのゼロサムゲームになりかねません。

紙業界にとっての原油高

1973年のオイルショック時のトイレットペーパー騒動が印象的ですが、紙は水分を蒸発させるためにたくさんのエネルギーを必要とします。オイルショック時には紙の価格はあっという間に倍以上になったそうです。
今回の紙価格の上昇は原油価格の高騰に加え、紙の原料となるパルプの値上がりも原因だそうです。パルプの価格上昇の原因は、海上運賃の上昇、世界的な脱プラスチック需要、中国の古紙輸入の禁止などが考えられます。だから原油が下がっても紙の価格が下がるとは限らないのかも、そう西谷さんは予測します。

 

 

紙と印刷と原油高値上げになって高級品となってインキと一緒に

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