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サンコー印刷実験室vol.8

2019.10.23

「アナログ印刷でバリアブル印刷みたいに印刷してみた」

写真は「六本木クロッシング2019展」の図録です。この図録は3000冊作られているのですが、実はこの表紙、一冊一冊全て違うんです!企画・製作されたのは加藤文明社さん。加藤文明社さんが運営する、次世代インクジェットデジタル印刷機を備えたプリントスタジオ:atelier grayで、デジタルバリアブル印刷によって製作されています。

今回の実験室は、co-labメンバー限定イベントあえて紙の価値を考える「紙deナイトvol4」に参加していた当社社長が「この図録素晴らしい!これをまねてアナログでバリアブル印刷してみない?」と言い放ったことがきっかけです。その場にいらした加藤文明社の皆様とも盛り上がり実現となりました。印刷実験室担当の私は青ざめていましたが・・・

さて、今回は加藤文明社のお二方も招待しての実験です。
お二方とも、実は隠れサンコー印刷実験室のファン!と言ってくれています(笑)

 

三河さん(写真一番左)と平井さん(写真左から2番目)、打ち合わせ?中

 

折角なので、デザインも似せて作りました!

さて、実験方法は、以前印刷実験室vol3「ひとつの胴だけでカラー印刷してみた!」
の手法を発展させて、3つの胴を使おう!という事になり、混ざり合いながら色の雰囲気が変わっていくよう考えました。
最初に考えたのは以下のような内容

 

列ごとに使うインキを書いています。
1胴目のグレーは、全て共通で絵柄の輪郭がでるように入れています。通常はスミですが、そこは他の色をなるべく邪魔しないように考えています。
2胴目以降はカラー印刷につかうインキと、同系色の蛍光、同系色の鮮やかな色を選び、混ざり合ったときに濁らないよう考えています。

そして今回の秘密兵器がこれ

 

 

ムラなく印刷するために、ローラーは左右に揺れながら回っています。このアイテムは少しでもインキが混ざるのを遅らせるための画期的発明。印刷職人フクザワのお手製です。

こんな感じで使います。

 

下準備。選んだインキをローラーに直接塗り込み。

実験開始!!

まずは全部を使って印刷

 

これが4胴10色刷りの力!!なめらかなグラデーションで彩られたどことなくノスタルジックな仕上がり。

アオ系とグレーだけを使って印刷。

 

個人的にはこの色が一番好みです。

アカ系、キイロ系も試しました。

 

 

続いて、インキを変えつつ、印刷実験室vol1「YMCKの色を入れ替えて印刷してみた!」で試した版の入れ替えを行い、さらに2種類の金インキを部分的につかってみました。

色に重厚感がでました。

 

こちらはCGグリーン、セットアイ、青金、赤金

 

次は、どうやったらより図録に近づくだろう??という観点から、加藤文明社の方も交えて、方法を考えています。

 

それで考えた結果、ひとつの胴は各々同系色でやっていたので、今度は混ざった時の濁りなど気にせず、1胴に別系統の色をガンガンいれて刷ってみよう!
実験室名物?暴走モードです。

 

 

ここで参加者全員テンションMAX状態でした!

そして、今回試した印刷結果がこちら

(*暴走モードで完成したものは、右から二枚目のもの)

結論:アナログでもバリアブル印刷できる!!

最後に。「六本木クロッシング2019展」図録をベースにした今回の企画へ賛同いただき、実験にもご協力くださった加藤文明社のみなさま、誠にありがとうございました!

 

兵どもが夢の跡・・・・

KY

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