トップ 「完全データで入稿してください」と言われたけれど。。印刷前に知っておきたい、デー・・・

「完全データで入稿してください」と言われたけれど。。印刷前に知っておきたい、データの考え方

公開日 2025.05.22   更新日 2025.05.22

画面上では完璧。でも、なぜか仕上がりが違う?

「画面ではきれいだったのに、写真がくすんでしまった」「なぜか文字が化けた」「文字やマークが消えた」「思っていたより暗くなった」そんな経験、ありませんか?
その原因は、「デザインデータ」と「印刷データ」の違いです。サンコーでは日々さまざまな入稿データと向き合う中で、意図したデザインが印刷工程で変わってしまうケースをたびたび見てきました。
今回は、印刷前に知っておくと役立つ「印刷データの考え方」を専門用語少なめでご紹介します。

デザインデータとは「こう見せたい」を伝えるためのもの

RGBで作った鮮やかな色は、ディスプレイ上でとても映えます。プリンタで出力したときも、それっぽく見えるかもしれません。実際の印刷では、紙の種類、印刷機の特性、色変換の仕組みといったさまざまな要因で、同じデータでも紙に印刷すると別の見え方”になることがあります。

印刷データとは「どう刷るか」を整えたもの

印刷データを、仕上がりサイズのマーク(トンボ)や塗り足し、カラーモードの統一など、仕上がりイメージに近づけるために必要な調整をおこないます。

印刷機イメージ

たとえば、こんな調整があります

RGB→CMYKの色変換

RGBのまま入稿された写真は、印刷機側でCMYKに変換されます。
その結果、鮮やかだった色がくすんだり、思っていた雰囲気と違ってしまうことも。入稿前にCMYKに変換し、必要があれば色調を調整するのが確実です。

 紙の質感や色に配慮して色を補正した事例ブログはこちら

トラッピング処理

色と色の境界がほんの少しズレただけでも、色と色の間に白く細い線が見えてしまうことがあります。それを防ぐために、境界をわずかに重ねておく処理です。やりすぎると逆効果になるので、紙の特性に合わせて微調整します。

トラッピングがポイントになった事例ブログはこちら

解像度と画像サイズ

たとえば、高解像度の画像を極端に小さく使うと、見た目には問題なくてもデータの容量はそのまま。 画像が多いと処理が重くなり、印刷データを作る段階でトラブルになることも。適正なサイズと解像度で貼り直すことで、安定した入稿データになります。

「完全データで入稿してください」と言われたら?

見積書などに書かれている「完全データ入稿」。
これは、「修正不要な状態で入稿してほしい」という意味で使われることが多いです。でも、実際には完全なデータってなかなか難しいものです。
RGB画像のまま、解像度が足りない、リンク切れなど、細かなすれ違いは誰にでも起こりえます。だからサンコーでは、「完全データかどうか」ではなく、「イメージした通りの印刷物に仕上がるか?」という視点を大切にしています。

まとめ

  • 印刷に適した画像の調整方法を知りたい
  • 色をイメージに近づけたい
  • 色のブレをできるだけ防ぎたい
  • クライアントとの間で印刷トラブルを減らしたい

印刷の事はよくわからない。という方でも、どのように仕上げたいかをお伝え頂ければ、一緒に方法を考えてご提案しますのでご相談ください。

03-5534-5731
(お気軽にお問い合わせください|平日 10:00~18:00)

© SANKO