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特色インキ+蛍光インキのポスター

公開日 2022.02.16   更新日 2022.02.21

特色紺と蛍光インキの対比が印象的なポスター

角川武蔵野ミュージアムで開催されている企画展「コロナ禍とアマビエ 6人の現代アーティストが「今」を考える」のポスターとフライヤーの印刷を担当しました。鮮やかな紺×蛍光グリーンの対比が印象的なポスター・フライヤー。デザインをされたBULLET Inc.の小玉文様からご相談いただきました。
「アマビエは、時代の転換期に姿を現すといわれる妖獣。江戸時代後期に出版された瓦版によると『幕末の熊本沖に現れて疫病を予言した』といわれており、コロナ禍においてはプロアマ問わず描いたアマビエをSNSなどにアップするブームが起こりました。この展示は6名の現代アーティストがそれぞれ独自の解釈で『アマビエ』という存在について考え、今の時代の『アマビエ』を表現した展示です。時代の転換期に、混沌としたうねりの波間から立ち上がる6つの影。鮮やかな特色の紺と蛍光グリーンの2色で、今という時代の混沌と未知なる可能性を鮮やかに表現したいです。」という小玉さんのおもいをカタチにしました。
まずはB2ポスターの写真をご覧ください。

B2ポスター

トラッピング、オーバープリントの融合

印刷機はとても精巧な機械ですが、紙の伸びなどの様々な原因により色と色の間にほんの少し隙間ができ、紙地の白が出てくる場合があります。白を出さなくするためには下地にオーバープリントをする方法が一般的です。同系統の色の場合はオーバープリントでも色は変わりにくいのですが、今回のデザインでは、蛍光グリーンのイエロー要素と、紺のマゼンタ要素が混ざり合うことで、色の鮮やかさが無くなります。
この問題を解決するために営業と職人が集まり話し合いました。その結果、絵柄や文字の大きさやカタチなどを判断して、トラッピングとオーバープリントを使い分ける事に決定しました。

そもそもトラッピング・オーバープリントって何?

ここまで読んで下さった方の大半は、何を言っているかわからないかもしれません。ちょっと解説をすると、白が出ないために下地の色の上に色を重ねるオーバープリントを選択すると、こんなトラブルが起きることがあるのです。参考ブログ:『想定しない色で仕上がる。オーバープリントで起きるトラブル』
トラッピングという、もう1つの方法があるのですが、これが細かな文字にはあまり適さないなのです。参考ブログ:『印刷におけるトラッピングとは?』

印刷技術の使い分けで自然な仕上がりに

このような職人の経験と勘によるデータ作成を行い、いよいよ印刷。本当は自社で印刷したかったのですが、サイズがB2でサンコーの印刷機では対応できないので、大判サイズの印刷ではいつもお世話になっているサンエープリントさんに印刷をお願いました。

文字部分はトラッピングに適さないのでオーバープリントになっています。文字部分はトラッピングに適さないのでオーバープリントになっています。

 

トラッピングで紺色と蛍光グリーンの鮮やかさを保つ波のようなテクスチャーはトラッピングで処理することで、白が出ることを防止しながら、特色紺の発色を優先しています。

 

角川武蔵野ミュージアムで開催されています。

「コロナ禍とアマビエ 6人の現代アーティストが「今」を考える」は2022年5月8日まで開催されています。詳しくはこちらから

(c)角川武蔵野ミュージアリサイズphoto:(c)角川武蔵野ミュージアム

 

【 アートディレクション・デザイン:BULLET Inc. 】https://bullet-inc.jp/
【印刷:サンエープリント】https://www.sap1.jp/
【印刷データ調整:サンコー】

トラッピングする場所、しない場所を選んで印刷した『特色6色、ベタ刷り、版ずれとの戦い』のブログはこちらから。

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