デザインのひきだし50に掲載されました!
2023.10.06先日首を痛めてしまった西谷さん、いつもの緊張気味なオープニングにさらに硬い芯のようなカチッとしたものが加わります。体幹トレーニングと有薗のマッサージによって徐々に回復していく模様、日頃の疲れをため込まずに過ごしましょう。
サンコーの印刷実験室、第2弾「茄子関係の皆様へ、ナイスな茄子になる印刷方法を探してみた印刷見本帳」が完成しました。色が転んでしまう悩みについて原因と対策に真剣に向き合った実験です。メルマガにご登録でサンプルをプレゼント致します。ぜひご覧ください。
今回は印刷物の納期について語りました。しんどい話題が沢山出てきました。
印刷会社や加工会社にとって「納期」という言葉は恐怖の言葉、呪文です。入稿していただいた印刷データを印刷まで仕上げ、納期に間に合うように進行するのが大前提で印刷会社は動いています。というのも、印刷物が納期までに出来上がらないことでイベントで届かないと配布ができなかったり、発売日に店頭に並ばないということが起きて置いてしまうからです。そのため体に「納期を守る!」という本能がすり込まれているのです。
社内のやり取りなどで印刷会社にデータ入稿刷るのが半日遅くなるケースもありますよね。
しかし、半日入稿が遅れたからと言って、納期の遅れが半日で済むとは限らないのです。
印刷機は大きな機械であるほど機械の値段が高いので、機械の維持費を捻出するために会社によっては24時間体制で機械を動かします。特に輪転機は毎週出ている雑誌の印刷の仕事が数週間先まで入っている関係で24時間体制で動いていることがよくあります。予定がずれた仕事は機械が空いているタイミングを探して新たに予定を入れなければいけません。。さらに加工の工程がある場合はそのタイミングにも影響してしまいます。だから「入稿が半日遅れる=半日納期がずれる」とはならないのです。
入稿後に文字の間違えが見つかり、1文字だけだから簡単に直せて納期に影響が無いだろうと考える方がいます。しかし、たった1文字であっても、その版を全て出し直すことになります。印刷後に誤字が見つかるよりはショックは少ないですが、1文字の間違えであっても版を出した後には「さくっと」は直せないものなのです。
CMYKの4色を使ったカラー印刷と異なり、インキを調合して色を作る特色インキを使う印刷では、前の色が残ってしまわないように、薄い色から刷り始め、徐々に濃い色を印刷することが理想です。
入稿の遅れにより印刷する順番が変わってしまうと、濃い色の後に薄い色を印刷しなければいけなくなるため、印刷機の洗浄に時間を要してしまいます。これも納期が遅れる理由となります。
印刷会社の納期の問題を話しながら、「GW中に新幹線に乗り遅れて次の電車を待って乗り、空いている席を探すような流れ」と西谷さんはたとえていました。少しの入稿時期のずれが、大きく納期を遅らせることがありますので是非入稿のスケジュールは厳守でお願いしますm(__)m
また、印刷物全数での納期が間に合わなさそうな場合でも、出荷できるようになったものから前倒しで発送するなどの対応策が可能なのも、営業がいる印刷会社のメリット。ひとまず営業マンに相談してみると打開策が見つかるかもしれません。
カラー写真を全て蛍光色に置き換えたり、4色機で一気に12色印刷してみたり・・・。印刷職人ですら予測出来ない事を実験しています。
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