トップ 大チラシ印刷公開立ち会いを実施しました

大チラシ印刷公開立ち会いを実施しました

公開日 2024.02.26   更新日 2024.04.09

今年の1月末に再開した「ニュー紙と印刷とラジオ」の新しいチラシの公開立会い印刷を行いました。スミとシルバーの2色刷りの絵柄ですが、抜きと載せの違い、刷り順の違いで合計4パターン作り、さらに紙を18種類。合計72種類のチラシ、なかなか普段は行わない印刷に挑戦です。

参加してくださったのは10名の初対面の方々。デザイナーをはじめカメラマン、ディレクターや印刷会社の方もいらっしゃいました。ツイキャスやX(Twitter)を見て興味を持ちお申込みいただいたとのことです。通常の工場見学ではCMYKの網点、RGBとCMYKの色域の違いなどの説明から始めますが、もちろん説明しなくても問題なしで、スミとシルバーの2色刷りに興味津々です。

参加した皆さんの自己紹介の後、チラシのデザインをお願いしたかようびデザインの青木佳代さんから解説をしてもらいました。

印刷における抜き・乗せ・刷り順とは?

今回のチラシに使用するインキはスミとシルバーです。通常であれば、シルバーを印刷した後にスミを印刷します。その場合にシルバーの上にスミのインキを刷るのが「載せ」で、シルバーをひかずにスミを印刷する「抜き」によって仕上がりが変わります。また、シルバーにスミを重ねた場合と、スミにシルバーを重ねた場合とでも仕上がりは変化します。一度の印刷で、抜きと乗せ、スミ先刷りとスミ後刷りを見て頂くために、スミ→シルバー→スミの3色で印刷します。B5サイズのチラシを印刷するためには、四六四才の紙に4面付けできます。そのため、抜き・乗せ・刷り順を変えたデータも4種類作り、仕上がりの違いを楽しめる様にしました。もっと細かな印刷方法は下の資料をご覧ください。

チラシが刷り上りました。抜きを行ったAとB、抜きをせずに載せをしたC、載せをしつつデザインの左右半分ずつ刷り順を入れ替えたDで縞柄の上の文字色の差がとてもはっきりしていますね。

4パターンの刷り上がりの違いに加え紙の色によっても全く違う表情の仕上がりになりました。机に紙を広げながらさらに細かな違いを見比べて会話が弾みました。

ニュー紙と印刷とラジオでは、不定期に放送されるラジオの他にリアルなイベントも開催します。紙を愛して止まない人たちに向けたマニアックなもの、紙に近寄る機会の少ない人に向けた間口の広いものの両面で開催していきたいと考えています。皆さんのご希望もお聞きしながらゆるゆるとやっていきますので、これから紙や印刷に関する質問やラジオに関するご要望、お待ちしております。

また、このイベントを平和紙業の紙谷刷太郎さんもnoteに記事をまとめています。こちらも併せてご覧ください。

03-5608-5741
(お気軽にお問い合わせください|平日 10:00~18:00)

© SANKO