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紙屋・印刷屋の1年 | 紙と印刷とラジオ 第31回

公開日 2021.03.09   更新日 2023.09.22

前回のラジオに引き続き有薗の社名の名乗りがスリップ、言葉の連鎖は物理的にも起こりやすいようです。花粉症の季節もやってきましたね。

今回は紙屋さんと印刷屋さんの1年の生活をお話しました。

紙屋さんの季節ごとの紙の動き

【2月】

特にないそうですが、バレンタインデーが終わるとすぐに来年の商品開発が始まり、カタログ用の写真を撮るために夏までには仕様が決まるそうです。

【3月】

新年度が4月から始まるため、前年度分の役所の資料や統計書、報告書の表紙裏表紙に無線綴じなどでよく使われるレザック66という紙が動き始めるそうです。よく見かける絵柄の色紙ですね。

【2・3・9月】

新年度や後期に向け名刺に使われる紙が動きます。特に平和紙業さんの会社周辺はオフィス街なので、その影響があってなのかマシュマロやケント紙といった社内資料の印刷に使われる紙も動くそうです。

【2.9月】

春夏用化粧品の新作が出始める時期のため、ポスターに使われるピーチコートという紙が動きます。

 

印刷の季節ごとの紙の動き

【3月】

通常の1.5倍は忙しく腰痛との戦いです。紙屋さん同様書類の印刷物も動きますが、新学期用(その年の4月)の教科書の印刷が始まるのが2~3月。全学年、全科目の教科書を保管できるような倉庫がないため、印刷してそのまま出荷するために2月~3月に印刷と納品が集中します。

【4月】

「冷やし中華はじめました」の張り紙を印刷し始めます。GWあたりから暑くなってきて徐々に夏になります。季節の先取りをしていますね。

【5月】

抜き加工屋さんも関わる夏のお中元の箱の印刷が始まります。

サンコーでは工場の稼働を効率的にするために、夏季休暇は社員が一緒にとります。印刷の後工程である抜き加工をしているディレクターK氏は、お盆前に休暇を取っておいて、印刷会社がお盆前に刷り終えた印刷物をお盆期間中に仕上げます。月刊誌を扱っている印刷会社では、年始に発行される雑誌を年末までに印刷し終える必要があるため、12月は大忙しです。

選挙の印刷はとても気がかり

選挙の時期にはDM用のエスプリコート、選挙ポスター用のエポという紙が
紙屋さんでは動き始め、印刷会社にまわって来ます。エスプリコートは艶のある紙
選挙ポスターもDMとの印象に差が出ないように似たような光沢の紙を使い印刷します。
当選できるか紙屋、印刷屋は街の人以上に念を込めながら作業をします。平和紙業社さんの紙とサンコーの印刷が良い願掛けになっていると嬉しいですね。

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