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ブランドカラー色見本帳の制作

公開日 2023.04.27   更新日 2023.05.17

日本最大級の法律相談・弁護士検索ポータルサイトを運営している弁護士ドットコムのクラウドサイン事業部様から、「電子契約サービス・クラウドサインのブランドカラーを新たに決定したので、社内外に共有するための色見本を制作したい」とのご相談を頂きました。

クラウドサインロゴ

ブランドカラーやコーポレートカラーは、文字通り会社やブランドコンセプトを表現するもの。制作物によって色が変わるようなことがあってはなりません。しかし、印刷機はモニターと違い、同じデータを印刷しても温度や湿度等によって仕上がりが変わってしまいます。色見本があることで各印刷現場で微調整ができ、色のブレを最小限に抑えることができます。また、今回は印刷用の色指定から関わらせて頂いたので、より印刷現場でのブレが出づらい色指定についてもお手伝いさせていただきました。

クラウドサイン様色見本帳

出来上がりイメージの共有と色決定

印刷での色指定はCMYK値やDIC番号で行いますが、web専業のサービスのため、打合せ段階ではデジタルの色指定であるRGBやLabだけが決まっている状態でした。そこでクラウドサイン事業部のクリエイティブチームのみなさんと打合せをおこない、WEBサイトの色や、今までの印刷物なども参考にしながら、特色をDIC番号で決定しました。ここでPANTONEを使う選択肢もありますが、PANTONEは日本での色の再現性に若干難ありなのです…。詳しくは改めてブログでご紹介します。
決定したDIC番号は特色の色指定なので、次はそれをCMYKの数値に変換します。特色からCMYKへの変換はいくつものパターンがあります。このロゴのような紺色はCMYKで印刷するとブレやすい色。特色に近い色を選ぶだけでなくCMYKで印刷した時にブレにくい色を選ぶ必要があります。今回はCMYKの4色のうちCMの2色だけで色を作る方法を選択することで、今後どこで印刷しても安定した色が実現できます。
※Labカラーとは、各デバイス関係なく数値化された情報で、RGBやCMYKの色を網羅している情報。

CMYKと特色、各紙3種同時印刷立会い

特色とCMYKによる2種類の印刷方法を、コート紙、マット紙、上質紙の3種類で印刷します。サンコーには特色をメインで刷る印刷機(SPICA)と、CMYKのメインで刷る印刷機(LITHRON)があります。弁護士ドットコムのデザインチームの皆様にお越しいただき、特色・CMYK同時印刷立会いというサンコーでも初めての印刷となりました。

立会い印刷風景紙1種ずつ、特色とCMYKのそれぞれ通常・濃いめ・薄めで印刷した後、微調整をおこないました

 

左から、特色、CMYK濃いめ、普通、薄め。いずれもコート紙での比較左から、特色、CMYK濃いめ、普通、薄め。いずれもコート紙での比較

実はこのお仕事は、スマートHRさんのブランドカラー色見本を作成させて頂いたことがきっかけで始まりました。スマートHRさんのデザイナーさんが書かれたnoteはこちらから。SmartHR Blueカラーチップv1.0を制作したので知ってほしい

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