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改めて考える。名刺の価値とは。

公開日 2021.04.02   更新日 2023.05.17

コロナ禍でリモートワークが進み、実際にお会いして名刺交換をする場面が少なくなりました。これからはオンラインでの商談が当たり前になり、名刺交換もデータのやり取りで済ませてしまうかもしれません。では、この先、紙に印刷する名刺の価値はどこにあるのでしょうか。

印刷で表現出来ること

印刷の強みはやはり、五感で訴えられること。紙の質感、インキの発色や特殊加工、もしかしたらインキの匂いでも訴えることができるかもしれません。
数多くあるファンシーペーパーからイメージに合った紙を選び、印刷技術で表現し、特殊加工で仕上げる組み合わせは無限に存在します。

名刺を使う方の雰囲気や人柄を形状とビジュアルで表現したい

そんなご相談をco-lab墨田亀沢に会社を構える、インクデザイン合同会社の鈴木さんから頂きました。ゼロから始める企画からデザイン・撮影まで相談できる頼もしいパートナーさんです。今年バズった年賀状はインクデザインさんに相談して実現しました。
デザインを見せて頂いたとき感じたのは、さすがインクさん!ビジュアルは完璧。この名刺からでも人柄がイメージできるようなデザインです。

パンフレットと同時印刷することでコスト削減

デザインを見せて頂いたと同時に、今回の制作の背景もお聞きしました。インクデザインさんのクライアント「しーのさやか」さんは、「ふくし現場のスキルアップサポーター」という肩書で、多くの人に福祉のHAPPYを届けたい、福祉のイメージを明るく広げることをミッションに活躍されている方です。今回は立ち上げたばかりで部数も少なく、コストは抑えたいとのこと。そこで私たちは用紙をファンシーペーパーからではなく、コストを抑えることができる上質紙をご提案しました。上質紙って、コピー用紙に近いと例えられがちですが、厚みのある上質紙は侮れない、使い方によっては良い紙なんです。印刷方法はオンデマンド印刷という選択もあったのですが、名刺6種類、パンフレット1種類が同時に印刷できることでコストが抑えられ、またデザインの意図を汲み取り、このカラフルで明るく優しい雰囲気を大切にするため、それを一番に活かせるオフセット印刷をご提案しました。

加工も使う方の雰囲気を大切にする

今回依頼された加工は、しーのさんのイメージに合った、ふわっとした雲のようなカット。最初は試作をプロッターで作成し、量産もプロッターでと考えていたのですが、思ったよりこの素敵な、なめらかな曲線を再現できなかったので、抜型を作成して抜いてみることに。そうすることでイメージぴったりの素敵なカットに仕上げることができました。

デザインの意図を汲み取り一緒に考える

情報を伝えるだけの印刷物が少なくなっていく中で、あえて紙にこだわり、印刷をすることを選んだクリエイターのみなさんと、これからも一緒に紙の価値について考えていきたいと思っています。

 

しーのさやかさん 名刺・パンフレット
デザイン:インクデザイン
印刷・加工・製本:サンコー

用紙:しらおい上質四六180kg
印刷:オフセットカラー印刷
加工:抜き
製本:二つ折り(パンフレットのみ)

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