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白い紙に白い印刷と蝋引き

公開日 2021.03.25   更新日 2021.07.02

仕上がりが楽しみな印刷物

今回ご依頼を頂いたのは、グラフィックデザイナーのショートリードジェシカさん。使うほどに風合いが増していく「REEL」というレザーブランドのラッピングペーパーとして使いたいとのご相談を受けました。白い紙に白のインキで印刷するという発想も斬新ですが、そこに蝋引きという加工を加えるとのこと。素材全てが白い!という、どんな仕上がりになるのか楽しみな印刷物の製作をご一緒させて頂けることになりました。

ロウ引き前の白い紙と白いインキと蝋白い紙に白いインキに白い蝋

蝋引き(ロウびき)とは

蝋引きとは、熱で溶かした蝋を紙に染み込ませる加工のことです。耐水性があり、破れにくく食品包装用としても使われてきました。最近では独特なアンティークの風合いが好まれ、その加工を生かしたデザインも増えています。仕上がりは紙に透明感が生まれ、手触りはしっとりとした質感に変わります。レザーブランド「REEL」さんの革製品にも蝋引きが使われており、今回の印刷物のコンセプトにピッタリな加工です。

白い紙に白いインキの印刷

蝋引き加工をすると紙に透明感が出るのは分かっていましたが、印刷部分がどの程度浮き上がってくるかは予想がつきませんでした。そこで本機色校正の段階では白の1度刷りと2度刷りのご提案をして両方の違いを見て頂くことになりました。

オフセット印刷の白インキ胴に白インキが入っているようす。なんだか不思議な感じ。 印刷されて出てきた紙も白いまま 一目で分からないので、ちゃんと印刷出来ているのか透かして確認します。 上が白の2度刷り、下が白の1度刷り。薄っすら2度刷りの方が絵柄が見えます

あの真っ白い紙が、トレーシングペーパーのような透明感に

蝋引きを担当していただいたのは、墨田区にある「大和ロー引加工所」さん。なんとびっくり、あの真っ白い紙がこんなにも透明になるなんて。色のインキの浮き上がりも良い感じ、1度刷りと2度刷りの仕上がりも甲乙つけがたい。検討していただいた結果、しっかりと絵柄が浮き出ている2度刷りで進めることになりました。

白い紙にロウ引きした後と元の白い紙上が蝋引き後の印刷物。こんなにも透明になるんです。

印刷の可能性は無限大

このお仕事を通じ、用紙×印刷×加工の組み合わせで、まだまだ出来ることは沢山あるのだと感じました。印刷、加工側だけでは思いつかないこともクリエイターさんと一緒になって取り組むことで新しいことが生まれていく。これからもみなさんの「おもい」を「カタチ」にしていく仕事のお手伝いが出来ればと思っています。

REEL Wrapping paper
デザイン:ショートリードジェシカ
印刷・断裁:サンコー
蝋引き:大和ロー引加工所

用紙:A-プラン ピュアホワイト菊38kg
印刷:オフセット印刷 片面白2度刷り
加工:蝋引き
製本:四方断裁

REEL https://reel-needle.com/
ショートリードジェシカ http://jessicashortreed.com/

 

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