デザインのひきだし50に掲載されました!
2023.10.06こんにちは。ブログ担当 チームYMCKのKです。
今回も始まりましたサンコーの印刷実験室 第2弾。今回のお題は「白のインキで刷ってみた」です。
第1弾のサンコー印刷実験室の様子はこちら
一般的には白の紙にカラーの印刷をして残った部分で白を表現するパターンが多いですね。
でも、この時の悩み事として思い浮かぶのが、「印刷の濃度ムラで品質が安定しない」「断裁した時の断面が紙地で白くなってしまう」などがあります。
そんな時に役に立つのが色紙(イロガミ)です。有名な紀州の色上質を筆頭に様々な色紙があり、上記の問題点を解決してくれるのが強みです。
只、色紙にオフセット印刷で白ってどう表現するの?という疑問が生まれます。
そこで登場するのが、オフセット印刷用の白インクなのです。
待つこと10分、印刷されて出てきたものがこちら・・・・・・・・ん?イメージより結構薄い。
そうなんです、オフセットインクの白は紙地に影響されやすく、白と紙地が混ざり合ったような発色をするのが特徴です。でもこの風合いも絵柄によっては素敵な表現ができるかも。
しかし、これでは皆さんがイメージされている白ではないと思います。
実際、白を濃く印刷する方法として、2度刷り(重ね刷り)も行うことがあり、1度刷りよりも濃度をアップさせることが出来ます。でも今回は「サンコーの印刷実験室」ということで同時に3度刷り、4度刷りというオフセットの白表現の限界にも挑戦してみようと思います。
ではスタート・・・・・・・おーーーーーーーっ、さっきよりも白くなってきました。
紙色によって濃度は様々ですが、やっぱり4度刷りともなるとさすがに白くなってきますね。
4度刷りは100%のベタを重ね合わせて合計400%のインク濃度になっているので、かなりインクがベタベタして紙の裏移りも発生してしまいました。やはり3度刷り以降は乾かしながら重ね合わせて行かないとダメかもしれませんね。
オフセットインクの白は、思っていたより薄くなり、紙によっても表現の違いに差が出てきます。
この薄さを新たなデザインのイメージに組み込んで頂くのも、より白さを求めてインクを重ね合わせるのも、オフセットの白は様々な表現方法が出来ると思います。
また、コストをかけ、単純に真っ白く表現したい場合は「箔押し」や「シルク印刷」という選択肢もあり、皆さんのイメージされる白をお聞かせ頂ければ、最適な表現方法をご提案させて頂きます。
この全ての色紙の実験結果はサンコーに保管してあります。白の表現方法でお悩みの際は参考にして頂けたら幸いです。
最後まで読んで頂き、有難うございました。
サンコーの印刷実験室、第3弾も楽しみにお待ちください。
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これまでの印刷実験室をまとめたブログを作りました是非ご覧ください
まだまだあります、白の表現方法。
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