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ファンシーペーパー印刷見本

2018.12.29

先日、平和紙業さんのファンシーペーパーの第2弾見本を印刷させて頂きました。

クリエイティブの世界を広げる特殊紙の1つに「ファンシーペーパー」があります。
「ファンシーペーパー」は、色や柄をつけた意匠性の高い紙で、色・柄の種類も実に豊富にありサンコーでも刷ったことのない用紙が沢山あります。
一度刷った経験のある用紙ならば、注意するポイントがわかりますが、はじめての場合は見本帳をみて触って、過去に刷ったことのある近い用紙をベースに調整を始めていきます。

今回印刷した用紙は、①フリッター ハイホワイト 46判135㎏ ②五感紙 純白(荒目) 46判135㎏ ③ディープマット ホワイト 46判135㎏ ④スノーフィールド 46判130㎏の4種類です。

*第2弾印刷見本4種
最初に印刷をはじめた「フリッター」は、ふわふわ・もこもこした独特な手触りの紙でサンコーでも初めて刷る用紙です。
見た目はエンボスの用紙より凹凸がなく、印刷は容易に出来そうな紙に思えました。
印刷立会いに来ていただいた平和紙業さんに話を聞くとインクのノリが悪くトラブルが起きやすく度々印刷のクレームが発生する事があると教えて頂きました。

*印刷立会い風景

*インキS(ソフト)・N(ノーマル)
見本帳は写真のあるデザインなので網点がつぶれない様にインキの硬さはN(ノーマル)を使用し最初に紙厚通りの印圧設定で印刷する事にしました。
やはりスカスカな仕上がりになってしまいました。


*紙厚通りの印圧で刷った場合

用紙を光にかざしてみると理由が良くわかりました。
かなりラフな紙肌なので印刷面にムラが起きやすかったのです。

*光にかざしてみた

次に印圧を2段階・3段階と上げて行き紙のへこみ部分にインクを乗せていきます。

*印圧をギリギリまで上げた場合

調整を経ると徐々にムラも消えていきますが、まだ微妙にムラが残ってしまいます。
これ以上印圧を上げると、ブランケットが凹んでしまい破損のリスクが高まってしまいます。
ブランケットが破損しないギリギリの印圧のところから、次に行うのはインクの供給量を上げ印刷ムラを軽減していきます。
しかし、インクの供給量を多くし過ぎると凹み部分にインクが入りますが、裏付きするリスクが増えたり網点がツブレ写真メインのデザインの場合はシャープさがなくなりのっぺりした仕上がりになってしまします。
同じ用紙でも、ベタ面積が多い・写真が有る・平アミが多いなどデザインによって設定がその都度変わってきます。
印圧とインク供給量の最適のバランスを見つける能力が求められる印刷職人の腕の見せ所です。

*印圧ギリギリ+インク供給量を増やした最終仕上り
今回、印刷の難易度が高い用紙のテストということで、職人たちが気合をいれ頑張ってくれました。おかげで満足いただける仕上がりになりました。
それ以外にエンボスのフェルト調ファンシーペーパー用紙「五感紙」や原紙の高白色を活かした片面パール紙「スノーフィールド」も職人たちがベストバランスで刷り上げております。

サンコーの職人が、「インクの硬さ×印圧×インクの供給量」を吟味しベストバランスで仕上げた見本帳を是非ご覧ください。

 


*第1弾印刷見本

第1弾と今回印刷した第2弾の印刷見本は、平和紙業さんで配布中です。

ファンシーペーパーの中には職人がどう頑張っても刷れない印刷事故になってしまう用紙もあります。
パール系やフィルム蒸着などはインクが浸透しないのでインクが定着しない為に傷やインク剥がれをおこしたりします。インクが染み込み過ぎて乾きずらい用紙は裏づきしてしまったり印刷後の製本などの加工時に傷や汚れが発生することもあります。その場合は、UV印刷機やデザインによってはシルク印刷でないと刷れない場合もありますのでご注意ください。

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