トップ蛍光インク2度刷りって??

蛍光インク2度刷りって??

2018.12.03

今年で3年目を迎える「隅田川森羅万象墨に夢」。墨田区内で多くのアートイベントが12月まで開催されています。

墨田区内であちこちに貼ってあるポスターや配布されているリーフレット、サンコーで作成致しました。

墨田区役所エレベーターの中にも貼ってありました

すみゆめは、隅田川と北斎がメインのアートイベントです。主催者である墨田文化振興財団の方からは「和のイメージを残しつつ、今まで以上にモダンな雰囲気を表現たい。さらに、視覚的に圧倒的な差別化を図りたい。」という要望がありました。このリクエストに対して、co-labのメンバーでもある、stemkyの島谷さん(https://stemky.myportfolio.com/)と出したアイデアは、「和の風合いを用紙で表現しながら、効果的に蛍光インクを使うことでシンプルで目立つビジュアルを実現する」というものでした。ただし、ここで問題があります。蛍光のインクは光沢のある用紙、例えばアートコート系などに印刷すれば高い効果を発揮します。しかし、手触りの優しい和風の用紙を使うと、どうしても色が沈んでしまい蛍光インクの効果が薄れてしまいます。

そこで印刷職人福沢と打合せです。紙を変える、厚く盛って印刷する、ベースに同系の色を引く・・・・・・・・・など。考えた末にたどり着いた結論は、「蛍光インキを2度刷りしたらいいんじゃないか」(やったことないけど)でした。

候補として上がった紙に、試し刷りをしました。考えたよりかなり効果が出ています。これでけ蛍光色の発色が実現できるなら「視覚的に圧倒的な差別化を図りたい」というニーズが実現できると確信しました。(蛍光の発色が画像ではわかり難いですが)

前期と後期と2回に分けてパンフレットは作成しました。両方とも蛍光インクを二度刷りしています。

二度刷りは同じデータを別々の版で印刷します。そのため、版ずれが起きるととても目立ってしまいます。また、濃度が上がりすぎても裏付きをしてしまうし、低すぎたらそもそも蛍光インキを使った効果が出ません。その狭いスイートスポットを狙って注意深く作業を進めていきます。

濃度を高めたい。ベタをきれいに出したい。そのような考えで二度刷りをすることは珍しくありません。しかし、色が沈みやすい用紙に対して、蛍光インキの効果を上げるために二度刷りする。という発想は、営業の私にはありませんでした。長らく色と向き合ってきた印刷職人が、デザイナーさんと表現に向き合ったから出てきた、この二度刷りという答えは大成功でした。町でポスターを見かけた多くの方から、「この色凄いね~」といったコメントをたくさん頂けて嬉しい限りです。

また、昨年はすみゆめと、こんなチャレンジもしました。
キックオフイベントのすみゆめ踊行列にアルタイムに印刷する「Live Printing」を行いました。簡単に言うと、13時頃から区内8か所で開催されるフィールドワークの様子と、16時から隅田川テラスで開催されるオープニングパーティの最初の記念撮影を取り込んだ、瓦版を作成し、300部印刷して19時のイベント終了までに届けるイベントです。詳しくはhttps://sanko1.co.jp/cat-blog/918をご覧ください。

今回ご紹介した蛍光色を効果的に紙に表現する取り組みや、昨年の取組であるネットニュース並のスピードで手元に残る印刷など、サンコーは様々な形で紙の価値をいつも考えています。

デザイナーの皆さん、思いを、アイデアをサンコーに伝えてみませんか。どんな新しい紙の価値を見つけられるのか、私達も楽しみです。

l.N

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