デザインのひきだし50に掲載されました!
2023.10.06「スミファ」は、墨田区の町工場を巡り、職人と話し技術に触れ、ものが作られていく”現場”を肌で感じることのできるイベント。主役はもちろん、町工場で働く人たち。日本のものづくりを支える縁の下の力持ちのような多様な技術は、ジャパンメイドのブランドの大切な土台となっています。(スミファHPより)
サンコーではこのイベントの主旨に賛同し、今年で3年目の参加となりました。二日間ともお天気に恵まれ、最高のイベント日和になりました。
活版体験やスタンプ体験。サンコーの制作事例の紹介。co-labメンバーのさくはんじょ・あまのさくやさんによる物販。同じくco-labメンバーの深川信彦さん・八島克也さんによる北斎すごろく体験会などが実施されました。また、あるときはプリンティングディレクター、ある時は焙煎士のmoi coffee守田篤史さんによるスペシャリティ・コーヒーも提供されました。
工場案内ももちろん実施しました。普段は黙々と機械に向かって仕事をしている職人が、自分たちの仕事を、自分たちで説明します。大きな印刷機が動き出すところは、サンコーの見学のヤマ場です。それ以外にも、レーザーカッターとUVインクジェットプリンターを活用したアクリル製のパネルなども皆さん興味深くご覧になっていました。
サンコーのお仕事は、最近ではデザイナーさんと一緒に相談しながら作り上げる仕事が増えました。それでも印刷機を動かす半分は、印刷業界内の下請けのお仕事が占めています。下請けのお仕事では、冊子の本文は大型の印刷機を持った大手さんが印刷されて、その表紙だけを中型の菊半裁機を持ったサンコーが担当させて頂く。といったケースが多くあります。そのようなお仕事では、私たちは最終製品がどんな形になったのか、目にすることはありません。そうすると、現場で働く職人たちは、自分の仕事が世の中とどうつながっているか、どうしても見えづらくなってしまうのです。
でも、スミファを通じて自分たちの仕事を見学に来ていただいた方にご説明する。そうすると、自分たちにとっては当たり前のことで、お客さんが驚かれたり、喜んでくれたりする。そんなことを通じて、自分たちの仕事がどんなふうに世の中の役に立っているのかを実感できて、仕事に対する姿勢も変化するのです。
全国のものづくりの盛んな地域で、スミファのようなオープンファクトリーイベントが人気を集めているようですが、各地の製造業のみなさん同じ思いなのかなあと思ったりします。そうそう、オープンファクトリーイベントやると、工場がきれいになるのも効果の一つですね。
それと個人的には、お子さんがモノづくりの現場を楽しそうに見てくれることが一番嬉しいです。スミファに来てくれたお子さんたちの中から、未来のモノづくりを担う人が現れてくれたら、こんなに嬉しいことはありません。
YA
カラー写真を全て蛍光色に置き換えたり、4色機で一気に12色印刷してみたり・・・。印刷職人ですら予測出来ない事を実験しています。
毎週火曜日の夜8時から。紙のこと、デザインのこと、印刷のことについて、 ゆるゆると語る30分。
03-5608-5741
(お気軽にお問い合わせください|平日 10:00~18:00)