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ゲストトーク 小玉文さんの仕事も人生も行きつく先は”Rock’n Roll”的視点 | 紙と印刷とラジオ 第24回

公開日 2021.01.12   更新日 2023.06.30

皆さん、明けましておめでとうございます。サンコーの「紙の価値を伝える年賀状」が朝日新聞さんのwithnews、ヤフーニュースに掲載されました。

今回は株式会社BULLET代表、東京造形大学講師の小玉文さんを2021年初のゲストとしてお呼びしました。小玉さんも毎年変わった形の年賀状やカードを作っていて、丑年である今年もユニーク。
作りたいカードを考えるたびに完成するカードの厚みが増していくそうです。

2021年の小玉さんの年賀状はこちら

デザイナーとして独立するまでの道のりからお話しいただきました。

小玉さんとデザインの出会い

小玉さんは、粟辻デザインに7年間在籍したのち、2013年に独立してグラフィックデザイン事務所 BULLET.incを設立されました。素材の質感や印刷加工を駆使した「手で触れて感じるデザイン」の面白さに魅せられ、パッケージデザインをはじめグラフィックの枠に囚われない制作を行っています。デザインとロックンロールを愛する37歳。 数多くのデザイン賞も受賞、東京造形大学講師もされています。
小さい頃の小玉さんの将来の夢はケーキ屋さんで、毎日ケーキの絵を描いてピアノの先生のところに持って行って見せていたそうです。先生から「ケーキ屋さんになりたいんじゃなくて、ケーキの絵を描くのが好きなんじゃない?」と言われるようになり、漠然と絵を描くのが好きな状態で幼少期を過ごされたそうです。高校は進学校で受験勉強がきついのを逃れるようにして美大受験を志し東京造形大学に入学。デザインとは何かを本格的に学ぶ中で、自分よりも魅せることが上手な人が沢山いる事を知り、「デザインは自分には向いていないのでは?」と思い始めたそうです。就職活動もシステムエンジニアの職を主に探し、内定もいくつか貰ったそうですが、「やっぱり自分は色とか形とかを追求するデザインの道に進んで学び続けたい」という気持ちが目覚め、内定を断り粟辻デザインに就職しました。

粟辻デザインで学んだ大切なこと

粟辻 美早さん、粟辻 麻喜さんを中心にグラフィックデザインを行う粟辻デザインでは
厳しい時は厳しく、遊びたいときは全力で遊ぶこと、そして人間として大切なことを教えてもらったそうです。また、食事の時間はしっかりと取り丁寧に食べたり、上司が着なくなった服を事務所内でシェアする習慣が事務所内ではあり、食材を切り分けた人の意図や自分では買ったり選んだりしない服に触れる機会を得られたりなど日常的に吸収することも多かったそうです。

デザイナーにおいて「独立する」とは

デザイナーやクリエイターには「独立」のイメージがあります。小玉さんにも「独立」を考える機会が2回ありました。
1回目は大学を卒業した頃、「独立=スター」と思い、憧れていたそうですが、就職しそんな甘い世界ではないと現実を知ったそうです。
2回目はデザイン事務所での仕事が出来るようになった頃、デザイン事務所は中心になって経営をしているデザイナーに対して仕事が来ている場所だと感じ、そのボスが表現するものを1番いい形で出すのが所属者の仕事と思って仕事をしていましたが、ある程度こなせるようになり、「自分だったらこうしたい」という欲が出てきたそうです。実際に独立し、自分の不勉強さやプレッシャーを感じつつも自由である喜びを日々感じ続けているそうです。

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