デザインのひきだし50に掲載されました!
2023.10.06放送開始直後にアプリがダウンするというトラブルがあり、前編・後編の2つに分かれてしまいましたが、今さら聞けない印刷のあれこれをテーマに語りました。
前編はこちら
後編はこちら
Q1:仕様が決まっていない時にどのように印刷会社に相談したら良い?
A1:作品集をつくりたい。でもサイズやページ数がザックリ決まっているくらい。製本方法や部数は確定していないけど、表紙に箔押しはしたい。そんな曖昧な状態な時は、まず印刷会社を選ぶことが大切です。印刷会社には仕様が決まったものをきちんと作ることが得意な会社と、仕様を作るところから相談に乗ることが得意な会社とがあります。
後者を選んで(サンコーはもちろん後者!)打合せするときには、3つのポイントがあります。まず確定している情報をしっかりと伝えること。そのうえで表紙の箔押しなどやりたいことを伝えること。最後にざっくりでもいいから予算感を伝えることです。やりたいことを積み上げていくと、予算はどこまでも膨らんでしまいます。おおよその予算感を共有して印刷会社と仕様の優先順位を決めていくのが良いやり方だと思います。
Q2:イラストレーターやインデザイン以外にどんなデータ入稿が可能ですか?
A2:PDFやWordでの入稿については印刷会社のシステム環境により出来ること・出来ないことが変わるのでよく相談してください。また現物のイラストからスキャンすることもできますし、サンコーでは企業のロゴを持ち込まれた陶器の置物の色に合わせたこともあります。
Q3:油性インキとUVインキの違いを知りたいです。油性機でUVインキは使用出来るのでしょうか?価格が高いのはUVインクですか?印刷の仕上がりはどう違いますか?
A3:化学の知識がないので詳しいことはわかりませんが、2つのインキは匂いから全く違います。油性インキは石油系の匂いがしますが、UVインキはプラスチックのような独特な匂いがします。油性機でUVインキを印刷したことがないのですが、自然に硬化しないため使用できないと思います。価格はUVの方が今は高いと聞きます。
仕上がりについては単体で印刷物を見たときに、どちらが油性でどちらがUVなのか見分けることは難しいほどに両者の仕上がりは近づいてきました。その中でインキメーカーさんの話によると、UVインキはより機械を止めずに生産性を高められることに比重を置いているようです。
カラー写真を全て蛍光色に置き換えたり、4色機で一気に12色印刷してみたり・・・。印刷職人ですら予測出来ない事を実験しています。
毎週火曜日の夜8時から。紙のこと、デザインのこと、印刷のことについて、 ゆるゆると語る30分。
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