トップ 背筋が凍る紙や印刷の話し | 紙と印刷とラジオ 第150回

背筋が凍る紙や印刷の話し | 紙と印刷とラジオ 第150回

公開日 2023.08.31   更新日 2023.08.31

8月も終わりに近づいているというのにまだまだ暑い日が続きます。リスナーに皆さんに少しでも涼しくなっていただきたくて、紙や印刷にまつわる背筋が凍るような怖い話について語りました。

紙に関わる怖い話

西谷さんによると平和紙業さんでは背筋の凍るような怖い話はあまり無いと言います。紙目を間違えるとか、全紙枚数と仕上がり枚数を間違えるとかその程度だと言います。ただ、製品に不良がでて印刷ができないといったトラブルが起きると、10トン、20トンというボリュームになるので背筋が凍るそうです。
販売推進の仕事では、やはり誤植が怖いそう。展示会の制作物(パネル、冊子)、販促ツールで一通りのミスは経験していると自慢げに話されますが、ノートとノートに掛けるカバーのサイズが違うというミスも経験されたそうです。制作物を受け取ったあと、全く制作に関係していない人が「これって、間違いじゃないよね?」という前振りつきで質問を受ける瞬間が一番心臓に悪いそうです。
これが製紙メーカーになるとかなり怖い話になります。工場の機械が巨大で、回転してプレスしてミキサーで攪拌してなので、事故となるとヒヤリでは済まされないことも・・・。

印刷会社の怖い話

まずは印刷現場から。印刷スタート時に何の問題もなかったのに、途中でインクのカス等が落ちブランがへこみが、絵柄が欠けたとき。しかも大事な箇所が欠けたことに気づいた時。1色だけの印刷なら欠けた部分に気づきやすいのですが、4色合わさった絵柄で1色だけ欠けても気づきづらいものなのです。
また、厚紙が折れて入った時の機械からでる異常な音と、その後4色分のブランケットが一気にダメになった瞬間も一気に涼しくなります。数時間のブランケット交換の時間、ブランケットの費用・・・。
蛍光インキを使った印刷など、通常のインキよりもかなり盛る仕事で、しっかりと裏付き防止パウダーを噴射していたはずなのに、その後で紙が全くさばけないくらい裏付きしていた時。この症状は後加工をされるディレクターK氏のところでも起きるそうです。だから、納品後にK氏からすぐに電話がかかってくると嫌な予感がします。
営業だと、印刷当日になって紙が入ってこない(手配を忘れた・納品日の指定を間違えた)、一桁多い枚数の紙が入荷した(発注数量を間違えた)など伝説の営業マンに関する逸話には事欠きません。また、お客様支給の紙の予備が少なくて、印刷や加工でヤレが多く発生し、仕上がりがギリギリになると体感温度は5度は下がります。
制作現場では、CMYKの4色で黒を表現するリッチブラックのロゴが、なぜかMYK3色のデータが飛び、青いロゴになったことがあります。

加工会社の怖い話

抜き機の中でも自動機は機械を止めないと検品ができないため、頻繁な検品ができません。その自動機で抜き加工が終わってみたら、一箇所刃が抜けていた時には一気に涼しくなるといいます。抜き加工ができていないだけなら、もう一度抜くことができますが、外れてしまった刃が悪さをして切れてはいけない箇所が切れていたりすると、改めて印刷工程からやり直しになってしまうので、一気に冬がやってきます。。

ということで、話しているだけで寒くなってくるトラブルの事例でした。デジタルは間違えに気づいたらいつでも直すことができますが、印刷物は基本的に挽回不可能です。各社の印刷会社の営業マンが「最悪の場合でも印刷物が原因のトラブルで人は死なない」と口を揃えますが、このようなトラブルを乗り越えてきたからこその言葉なんだと思います。

紙と印刷とラジオvol.150 パーソナリティの二人今日はディレクターK氏がお休み。オンエアをやり切って安堵した二人です。

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