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石川玩具株式会社様のホームページ・会社案内リニューアル

2019.08.05

ブランディングの主な目的は、お客様が「あなたと取引したい」と感じたり、求職者が「この会社で働きたい」と思ってくれる「あなただけが持つ価値」を見つけ出し、その価値を言葉にすることです。

価値が言葉になると「じゃあホームページやパンフレットのデザインはこんな感じがいいね」と表現の軸が定まり、より会社が求めるお客様や求職者にメッセージが届きやすくなります。さらに言葉が社員に共有されることで「この言葉を根本に置いて働こう」といった形で働く意義が生まれやすくなります。軸から離れていなければ、一見関係のない業種に取り組むこともできます。

前置きはこのあたりで、今回のコラボメンバーは、インクデザイン合同会社(デザインとHPの構築)と岡島さん(キャッチコピーやコンセプトの言語化)、サンコー(ブランディングと印刷物製作)。サンコーと同じ墨田区にある玩具卸会社「石川玩具株式会社」のブランディングからHPや印刷物などのアウトプットまでを担当しました。最初のミーティングは2017年の年末だったので、1年近い時間をかけじっくり取り組んだ案件です。

石川玩具株式会社(本社)

石川玩具の代表を務める中村社長は、サンコーの有薗とほぼ同世代の後継者。サンコーとは業種が違いますが、同じ地域で会社を引き継いだ立場として共通した悩みがありました。それは「今までの延長線上で同じことをしていては、この先生き残っていけない」という切実なもの。

そのためにも、企業の本当の価値を見つけ出し、お客様にとってはもちろん「社員にとってもいい会社にしたい」という思いが社長の中にありました。そんな中村社長の強い思いから、社員のディスカッションをもとに会社のコンセプトやキャッチコピーを決めることに。

今回選ばれたのは12名の社員のみなさん。co-lab墨田亀沢のオープンスペースを利用して、9時半から17時過ぎにわたるディスカッションスタートです! 目指すゴールは、お客様・求職者に向けて石川玩具が提供できる価値は何かをはっきりさせ、社員が同じ方向を向いて働けるようになることです。言葉にするととても単純ですが、かなり密度の濃い話し合いになります。

ディスカッション風景

最初は、おもちゃを扱う会社ならではのテーマ「子どもの頃に好きだったおもちゃ」について年代別のグループに分かれてトーク。ライトなテーマから始め、ディスカッション形式になじんでいただく意図がありました。

話しているだけでみなさんの顔が明るくなっていきます。誰もが楽しい思い出を持つ素敵な商材を扱える素敵な仕事にたずさわっていると再認識された方も多かったようです。

続いて、ブランディングとは何かという説明を有薗から。お客様(ターゲット)を明確にし、お客様が心の底で欲しているもの(インサイト)を見つけ出します。そのインサイトに対して自分たちが提供できる価値を三つ書き出し、ブランドコンセプトを作っていきます。

卸業が中心の石川玩具さんは、お客様が一方向ではなく、小売店からもメーカーからも選ばれなければならないという特徴があることも説明しました。

小売店⇔石川玩具⇔メーカー

二方向のお客様をはっきりさせてインサイトを掘り下げますが、これがとても難しい。お客様がひとつじゃないこともあり「お客様の立場に立つ」や「スピード」など、ありふれたものになってしまいます。ここがあやふやだと、お客様に提供できる三つの価値も漠然としてしまうのです。

焦らず時間をかけて導き出した石川玩具さんの三つの価値は

  1. 誠実な社風
  2. どのメーカーのおもちゃもセレクトできる独立性
  3. 人情味溢れる温かい社員 でした。

この三つの価値からお客様に提供できることはなんだろう。

ここで、ある若手社員からの「二方向のお客様に、ビジネスチャンスを提供できているのでは?」という一言で、場のもやもやが晴れました。卸売りを中心としながらも、グループではメーカー機能や小売り機能も持つ会社だからこそ可能な情報提供や売り場づくりで、おもちゃの付加価値をアップさせることができる会社だとみなさんが気付かれた瞬間です。

最後に自社のブランドコンセプトを各自が文章にまとめ、1人ずつ発表。

個人発表風景

あとは、ディスカッションで出てきたワードや、見つけ出された企業価値をキャッチコピーやコンセプト文に落とし込みます。ライターの岡島さんは、大切なディスカッション当日にモロッコの砂漠でラクダに乗っていたため参加できず…。社員の皆さんがまとめてくださったワークシートを熟読し、当日の流れを見ていたサンコーの有薗・大里に状況をヒアリングして数案つくってくれました。

コピーライター岡島さん、モロッコ旅行風景

複数のコピー案をもとに、石川玩具さんと再度ディスカッション。「ビジネスチャンス」という言葉を大切にしながらも、最終的によろこばせたいのはおもちゃで遊ぶ子供たち。という視点から複数の提案の中にあった「ワクワク」という言葉を入れたい。という意向が出て来ました。議論した結果「ワクワクを創造するおもちゃ業界の架け橋となる。」というキャッチコピーに決定しました。

ここからは、インクデザインさんのお仕事。石川玩具さんがもつ、おもちゃメーカーとしての機能、メインである卸業を象徴する倉庫、おもちゃをお届けする販売店をポップなインフォグラフィックスで表現。石川玩具のロゴにもなっている鶴を使い、折り鶴がおもちゃを運んでいるイラストで物流機能も表現しました。

このトップのイラストは、社員のみなさんも見た瞬間からテンションアップ! まさに、ワクワクするHPが仕上がりました。

WEBサイト(トップページ)

HPから派生してパンフレットも新調することになり、サンコーの出番到来! 問い合わせが昨年より多く届き、さらに就活サイトがオープンする前から求職者からの電話問い合わせまである大反響だったそうです。

会社案内

HPやパンフレットの見た目だけかっこよくすることも、デザイナーと印刷会社がタッグを組めばもちろんできる。でも、歴史や理念に立ち返り、社員のみなさんが自らたどり着いた会社の価値をプロの力で可視化された表現とはくらべものになりません。例年にない反響の大きさは、受け取り手の心を動かす表現が生み出せた証拠です。

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