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PVC製カバーの印刷

公開日 2024.04.05   更新日 2024.04.05

東北紙業加藤様からのご紹介で、D&DEPARTMENT PROJECT 様から、パスポートカバーの完成品に直接印刷したいとご相談を頂きました。制作させて頂いたのは「d47落語会」のスタンプラリーカードを保護する為のPVC製カバーです。

d47落語会スタンプカードカバー

 

d47落語会とは

D&DEPARTMENT PROJECTは、47都道府県に1カ所ずつ拠点をつくりながら物販・ 飲食・出版・観光を通して、地域の「個性」と「息の長いその土地らしいデザイン」を見直し、全国に向けて紹介している、ナガオカケンメイ氏が主宰するストアスタイルの活動体です。活動のひとつ、d47落語会では各地を題材にした同時代の新作落語を全県に作り、古典落語と、47都道府県落語、トークショーを通して、47都道府県それぞれの「個性」「らしさ」を紹介しています。詳しくはこちらをご覧ください

PVC製カバーに白い印刷をするための印刷方法

A4ノビUVインクジェットプリンタRoland VersaUV LEF-12今回の印刷に使用したUVインクジェット印刷機

UVインクジェット印刷と素材の相性

UVインクジェット印刷は、ノズルからインクを噴射して素材に印刷します。ノズルが素材に近ければ近いほどシャープに仕上がります。
今回の素材に印刷するにあたっての課題は2点ありました。どのようにすれば素材との相性を克服できるか、事前にテスト印刷を行い、D&DEPARTMENT PROJECT様と加藤様と相談しながら制作しました。

課題1:製品の微差によって起こるトラブル

今回の素材は、反りなど製品加工工程で生じる微差があり、誤差を見誤るとノズルが接触し素材に汚れや傷を付けてしまったり、ノズルが詰まって噴射が不安定になるトラブルが起こります。それを防ぐためには、クオリティよりも安全性を重視しなければなりません。微差をできるだけ少なくする様に、平坦になるように重しで印刷前の数日間伸ばしました。

課題2:印刷した絵柄の割れ

インキの皮膜が硬く、印刷部分を折り曲げたりするとインキが非常に割れやすくなります。テスト印刷を経て、インキの割れを考慮して印刷し、折り曲げる部分を避けたデザインに変更になりました。

以上の点に細心の注意を持って作業を進め、納品することが出来ました。

関わって下さった方のご紹介

デザイン:D&DEPARTMENT PROJECT 様
協力:東北紙業社 加藤様
制作:株式会社サンコー 小澤・山中

今回は、サンコーでは経験が無かった事でしたが、クライアントのD&DEPARTMENT PROJECT 様と東北紙業社加藤様のご協力とアドバイスを頂きながら制作し、完成させる事ができました。印刷にお困りの方「どうやったら実現できるか」を一緒に考え「おもい」を「カタチ」にしていきます。

印刷以外の表現方法として、レーザーカッターの焦げを使う方法もあります

レーザーカッターを使った木版画のポスター 
レーザーカッターで紙に彫刻した実験ブログ

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