トップ 紙業界、印刷業界の特需| 紙と印刷とラジオ 第36回

紙業界、印刷業界の特需| 紙と印刷とラジオ 第36回

公開日 2021.04.14   更新日 2023.12.28

先日奥様から1万円を借りたという西谷さん。お小遣い制の生活の中でもコロナを感じていたそうです。在宅などで出歩かなくなった分、お財布事情にも変化が出始めましたね。

今回は紙と印刷の特需について語りました。

印刷会社の特需

最近は消費税の増税があり、最近だと、消費税の増税があり、値段が書かれている箇所の修正の特需が発生しました。少し前には元号の変更も起き、それはかなり大きな需要でした。休日の位置もそうですが、天皇誕生日がどうなるのか、オリンピックの開催がどうなるのかという調整でカレンダーや手帳の印刷は右往左往していました。
会社によってはチームごとに交代で動ける体制を作って印刷を進めていたようです。

直近だと、鬼滅の刃は大きな需要が発生しました。書籍で使う紙がフル生産となり、その工場で作られる他の銘柄の紙が品薄になるほどの影響が出ました。

紙屋の特需

紙関係の特需を追っていくと流行りやイベントに向ける視点が少しマニアックになるようです。
まず、書籍には大量の紙が使われますが、普段の本の生産よりも紙屋さんが盛り上がりを発揮するのが本屋大賞です。全国の書店員さんが投票して大賞が決まる本屋大賞が、紙屋さんの特需に繋がるそうです。本屋さんが選んだ本なので、店頭にたくさん並びます。そうなると発行部数も大きくなり、表紙、見返し、カバー、本文に使われる紙もたくさん出ることになります。そのため、平和紙業さんでは自社の紙が使われた冊子がどれくらいノミネートされ、どの冊子が受賞するか目が離せないようです。
まさに「紙屋だけに神頼み」ですね。

03-5608-5741
(お気軽にお問い合わせください|平日 10:00~18:00)

© SANKO