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年賀状のこと | 紙と印刷とラジオ 第25回

公開日 2021.01.20   更新日 2023.11.30

コロナ禍ではありますが、皆様年賀状は届きましたか。印刷業界やデザイナーさん間では
様々な年賀状のやり取りがあります。今回は大変話題にしていただきましたサンコーの年賀状について語りました。

お年玉付き年賀状の移り変わり

一昨日「寄付金付お年玉付郵便はがき」の当選番号の発表がありましたね。
年賀はがきにはお年玉が毎年ついていて、当選番号を確認する方もいらっしゃると思います。当選者が貰えるものも時代によって違いました。

お年玉付き年賀状が届いたのは1949年、
その頃のお年玉は
1位 ミシン
2位 順盲服地 ウールの生地
3位 学童用グローブ
4位 学童用コウモリ傘
生活に直結するものばかりですね。

近年では
1位 現金30万円、選べる電子マネーギフト「EJOICA(イージョイカ)セレクトギフト」31万円分、
2022年発行特殊切手集&現金20万円のいずれか
2位 ふるさと小包
3位 お年玉切手シート
というラインナップ。1位の賞品が現金になったのは2017年からだそうです。

2021年年賀状は「年賀状をやめる」が出発点だった??

さて、今年2021年のサンコーの年賀状ですが、Twitterのインプレッション数は30万に到達、リツイートは現在680、いいねが2800、さらには400名もの方から新たにフォロー頂き、とても話題になりました。
書かれたメッセージや「削る」という行為が共感を呼んだようです。
サンコーでは今年の年賀状からはやめようという有薗の声があがっていました。2020年までの年賀状はごく普通の挨拶を書いた年賀状を出していたので、(西谷さんの記憶にも残っていませんでした。。)「貰ってすぐ捨てられてしまうような年賀状は価値がない、送る意味のある年賀状が出来るのであればこれからも出そう」と営業メンバーに投げかけ、出てきたのが「削ることで紙の価値を体感できる年賀状」。
それをインクデザインさんに相談し、「”印刷は終わった”というメッセージが、スクラッチを削ることで意味合いが逆転する」という案が提示され、年賀状をやめるどころか楽しんで頂ける「削る年賀状」が出来ました。
年賀状の発行枚数のピークは2003年で44億6000万枚、2007年までは一進一退状態でしたが、以降は下がっています、特に今年はコロナの影響で19億4200万枚と大幅に減りました。年賀状の発行枚数、体感的にも年賀状のやりとりは減りましたが伝えたい想いのある年賀状が目立つようになったのがコロナの産物かもしれません。

年賀状で「想い」を届けましょう

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