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RGBからCMYKに変換する方法|印刷で綺麗に仕上げるコツ

公開日 2023.08.22   更新日 2025.04.04

RGBとCMYKの違い

デザインデータを印刷する際には、RGBからCMYKへの変換が必要です。RGBは光の三原色(Red・Green・Blue)で構成され、モニター上では鮮やかに表示されます。一方、CMYKはインキの三原色(Cyan・Magenta・Yellow)にブラックを加えた4色で印刷されます。
この2つは色域が異なるため、RGBデータをそのまま印刷すると、くすんだ色合いになったり、鮮やかさが失われたりすることがあります。

RGBとCMYKの色域の違いについて解説したブログはこちら

RGBをCMYKに変換

印刷時の色ズレを防ぐためには、あらかじめRGBをCMYKに変換し、色味を調整することが重要です。ここではPhotoshopでの変換方法をご紹介します。

イメージモード変更

  •  編集したい画像を開く
  • メニューから**「イメージ」⇒「モード」**を選択
  • 「CMYKカラー」にチェックを入れて変換
    CMYKでは再現できない色域は失われるため、警告が表示されます。
    Illustratorで作業する場合は新規ファイル作成時にCMYKカラーで設定しておくと、色味調整がしやすくなります。

色味の調整方法

CMYKに変換した後は、カラーバランスやトーンカーブで色補正を行います。

カラーバランス調整

「イメージ」⇒「色調補正」⇒「カラーバランス」で、CMYごとに色味を調整します。
• くすみを抑えたい場合は反対色を減らすと効果的です。(例:青みを強くしたい場合はイエローを抑える)

トーンカーブ調整

「イメージ」⇒「色調補正」⇒「トーンカーブ」で、明るい部分と暗い部分のコントラストを強くします。
• CMYKでは明るさに制約があるため、メリハリをつけることで明るく見せる効果が得られます。

RGB変換の注意点

鮮やかな青や緑はくすみやすい

色域の違いで再現できない場合があるため、CMYKで近い色に置き換える調整が必要です。

印刷時の色ズレを防ぐ秘策

RGBのまま入稿すると、モニターと印刷物で色が大きく異なることがあります。CMYKに変換した状態で色を確認することで、色ズレを軽減できます。

RGBデータを印刷したときに色がずれない秘策はこちら

まとめ

RGBとCMYKは色の表現方式が異なるため、RGBデータはCMYKに変換してから印刷するのが鉄則です。変換後はカラーバランスやトーンカーブで色味を調整することで、印刷時の仕上がりとの差異を抑えられます。ネット印刷などで色校正ができない場合は、事前にCMYKで色調整を行うことでイメージに近い仕上がりになります。

印刷時に色がくすむ原因と対策についてはこちら

 

 

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