トップ 温度で色が変わる“触りたくなる年賀状”の制作事例

温度で色が変わる“触りたくなる年賀状”の制作事例

公開日 2023.01.05   更新日 2025.10.20

紙である理由にこだわりたい

メールやSNSでも新年のご挨拶ができる時代に、あえて年賀状を送るのだから、紙である理由に拘りたい。サンコーの年賀状はそんなおもいで作り、お届けしてきました。
2020年 削る年賀状
2021年 やぶる年賀状

触りたくなる年賀状

ちょっと暑苦しいメッセージが続いたので、今年はちょっと爽やかにいきたい。でも私たちが考える紙の価値をカタチにしたい。さらに、SNSでまたバズってくれたら嬉しいという下心も持ちつつ考えたのが、温度で色が変化するインキを使った年賀状です。 届くと赤のグラデーションだけが見えるカード。でも触ることで赤の色が薄くなり「おもい触れて、カタチをつくる」というコピーとオフセット印刷で表現されたグラデーションが見えてきます。

私たちは印刷会社として紙にこだわってはいますが、仮に紙が無くなってもひとの心に伝えたい思いがある限り、「おもいをカタチにする」サンコーは無くならない。そして表層的なものの奥に潜む真実を見つけ出し、表現する仕事を続けていきたい。そんなメッセージをこの年賀状に込めました(やっぱり暑苦しい)
デザインは今年もインクデザイン株式会社さんにお願いしました。毎年「なぜ年賀状を送るのか?」「誰にどんな印象を持ってもらいたいのか?」といった目的を明確にするところからデザインを一緒に考えてくれます。サンコーのオフセット印刷機で背景となるグラデーションを印刷し、次に株式会社安心堂さんにお願いしてシルクスクリーン印刷機で赤の感温インクを印刷してもらいました。今回は25度で赤から透明になるインクを使っています。安心堂さんでの印刷が終わったらサンコーに戻って断裁して、宛名印刷をオンデマンド印刷機で行いました。

感温印刷の費用感について

感温印刷は、特殊なインキと印刷条件の調整が必要なため、一般的な印刷よりもコストと時間がかかります。
そこで今回は、実際に制作した年賀状の費用を特別に公開します。

    制作ロット:148×100mm/2,000部
    印刷費用:45万円+税(1枚あたり約225円)
    制作スケジュール:校正も含めて約2.5カ月

一見するとコストが高く感じられるかもしれませんが、仕上がりは“触れて驚く体験”そのもの。
「見た人の記憶に残る年賀状にしたい」「紙でしかできない表現を試したい」
そんな目的を持つ方にこそ、価値を感じていただける加工です。
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