デザインのひきだし50に掲載されました!
2023.10.06今回のゲストトークは「關真由美さんの女性として、母として、デザイナーとして大局を見て小局をこなす」というテーマで、Seki Design Lab.の關真由美さんに登場いただきました。關さんの自宅兼事務所兼子供たちが工場の廃材を使って自由にものづくりができるスペース「てらこやせき」からの出張配信でした。
關さんが工業デザインを志すきっかけは、小学生の頃に受けた心臓手術後のトイレにあります。起き上がるのさえ痛くて大変なの時に、和式トイレしかなくて辛い思いをして「大人になったら誰に対しても優しいトイレを作る!」と心に決めました。夢を実現するには建築か工業デザインを大学で学ぶことだとのアドバイスを受け、メルボルン大学の建築学科と、京都工芸繊維大学の工業デザインの両方を受験。日本で工業デザインを学ぶことになりました。
就職活動でも志を貫きトイレを製造している会社を志望。その1社であるパナソニックの面接が最初にあり、練習だと思って受けてみたたら見事合格し、7年ぶりの女性デザイナーとしての採用が決まりました。入社後は美容家電に配属。その後はインド市場の家電なども担当しましたが、トイレは退職前作ることが叶いませんでした。
結婚して子どもを産んでいる女性デザイナーが社内には1人もおらず、入社したその日に「いつか独立しよう」と決心したそうです。そのためにフリーランスデザイナーの団体に参加したり、出産時期の収入源を補ってくれる収益物件を確保したり、転職活動で自分ではなく旦那さんのポートフォリオを持ち込んで、旦那さんの転職を決めたり・・・。この辺は最高に面白いので、ぜひ配信でお聞きください。
安心して生活できるための様々な策を講じたうえで、6年前に満を持して独立。ここでも、墨田区の福祉作業所と墨田区が組んだ「すみのわ」という事業のデザイン仕事で安定した収入が確保できる見通しが立ち、ずっと用意していた退職届に日付を書かれたそうです。
ご自身のこれまでをふりかえり「会社の内部の方にはロールモデルがいないから、積極的に外部の人の話しを聞いて、自分の将来像を映像化して欲しい」と關さんは語ります。
ビジネスパーソンとして、母として、生き方の参考となるようなお話しがたくさんありました。ぜひ配信アーカイブをお楽しみください。
カラー写真を全て蛍光色に置き換えたり、4色機で一気に12色印刷してみたり・・・。印刷職人ですら予測出来ない事を実験しています。
毎週火曜日の夜8時から。紙のこと、デザインのこと、印刷のことについて、 ゆるゆると語る30分。
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