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非塗工紙印刷の悩み解消

公開日 2021.06.01   更新日 2021.06.02

薄い非塗工紙にムラなくきれいに印刷したい

紙に表面加工をしていないものを非塗工紙と言います。多少ざらっとした自然な風合で人気ですが、インキが紙に吸収されたときに色が沈み、色のコントラストが出づらい傾向があります。 今回のご依頼はいつもお仕事でご一緒させて頂いている篠原紙工様の会社案内です。会社案内は会社の顔となる印刷物。印刷について『篠原紙工が大切にしている「チームになる」を叶えるために、サンコーさんが最もふさわしいと思ったから』とご指名をいただきました。責任重大なお仕事です!

初校で問題点の洗い出し

初校本機校正初校本機校正

今回使用する紙はフロンティタフB判54k。画像調整や印刷調整をしない状態で全台本機色校正を行った結果、二つの問題点がでてきたので、解決に向けてDTP側・印刷側の両面から意見を出し合っていきました。

問題点1:写真のコントラストがでていない。特にシャドウ部が浅くなっている。

紙にあった濃度のデータになっていない事が原因。

問題点2:全体に色ムラが発生。

印圧が足りず、紙の凹部にインキが入りきらなかったことが原因。

非塗工紙にインキをしっかりとのせる3つの方法

方法1:画像データで濃度調整

CMYKからよりも色域の広いRGB画像から調整する。それにより濃淡調整の幅が広がります。濃い部分の合計パーセントが300%を超えると印刷時に裏付きが起こったり、白抜き文字が見えなくなる等の影響があります。

方法2:印刷時にインキを盛る

インキを盛るには、裏付きを軽減するスプレーパウダーを通常よりも多く吹く必要があります。しかし吹きすぎると、印刷時のゴミの原因になったり、粉が固まってブランケットを破損する事もあり、印刷後の製本・加工にも悪影響を及ぼします。

方法3:印刷時に印圧を強くかける

印圧とは、印刷時にブランケットのインキを紙の印刷面に転移させるために加える圧力の事(サンコーのブログでも紹介しております。記事はこちら)印圧は適正な圧力(印圧)で印刷しないと絵柄が潰れたりかすれたりします。印刷機の故障につながる事もあります。 どの方法もやり過ぎればトラブルを起こします。3つの方法全てを実施し、バランスを見ながら最良の仕上がりを目指すことにしました。

二台の印刷機でテスト

サンコーには二台の印刷機があります。一台は写真がシャープにでるのが特長の「リスロン」。こちらで刷ろうとしたところ、紙の厚さが最低印圧設定ギリギリだっため設定よりも印圧をかけることが出来ませんでした。そこで想定よりも多くインキを盛ってみました。

リスロンの印圧設定箇所。反射で見づらくてすみません。リスロンの印圧設定箇所。反射で見づらくてすみません。 リスロンインキ盛インキを盛って印刷

刷りは濃くはなっていますが最高の表現には一歩及ばない印象でした。そこでもう一台の印刷機でもテストを行う事に決めました。反転機能をもっていて、一度で両面印刷できるのが特長の「スピカ」。カラー写真の精度はリスロンに比べると若干低いですが、印圧の設定部分がリスロンと違いアナログなダイヤル式です。最低値をこえて(無理やり)調整が出来そうなのでこちらでもテストをしました。

スピカの印圧設定箇所。スピカの印圧設定箇所。 スピカ印圧アップ、インキ盛スピカ印圧かけ、インキ盛

テスト結果の比較

懸念されていたカラー写真精度低下も表れず、印圧をかけたことでインキがしっかりとのっているので「スピカ」で印刷することに決定。 その後、印刷機にあわせて画像補正の上印刷を進めました。

左:スピカで印圧をかけインキを盛った印刷。中:初校。右:リスロンでインキを特盛した印刷。

篠原紙工さんがこの会社案内にこめたおもいは、WEBサイト内のブログ「綴る」でご覧いただけます。是非読んでみてください。ブログへのリンクはこちら

 

このように、お客様のおもいをカタチにするため、最良の方法を一緒に導き出すのが、サンコーの考える印刷です。お困りの時はご相談ください。

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