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ネット印刷で採用されている方法で印刷してみた

公開日 2019.09.10   更新日 2023.05.17

(写真:Pixabayより)

ネット印刷で採用されている方法の一つとしてギャンギングが上げられます。

みなさん、言葉はご存知でしょうか。ギャングというと、反社会勢力を思い浮かべて、「なんかヤバそう・・・」と思う方も多いかと思いますが、印刷の手法のひとつです。

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さらによくわからなくなりました。

ギャンギング(異種多面付印刷)とは

別々の案件の仕事を、ひとまとめにして印刷する事です。コストダウンや効率アップができるので、ネット印刷に限らず町の印刷会社さんでも行う事もあるようです。印刷会社は通常、頂いた案件ごとにデータ作成から印刷・加工までおこないます。A4フライヤーやハガキなど、サイズが小さくても印刷時は大きな紙のまま作業します。ひとつだけだと印刷しない場所がとてももったいないので、紙面積の許す限り同じものを増やして印刷する枚数を減らします。

例えばA1サイズならA4サイズが8つくので、8個付けて必要部数÷8の数で印刷。こんな感じです。ロットの大きいものならばそれでもいいのですが、最近ロットが少ないものが増えてきています。A4サイズの案件を8件まとめて一回で印刷すれば、一件のコストが8分の1※になります。(※部数やサイズによって必ずしもそうなるわけではありませんが、小ロットの場合特にコストのメリットは大きいです。)詳しいコスト構造を説明するとかなり長くなるので、今回の本題に入ります。

印刷は紙に対して図のように流れ、インキの流れ方向も一定です。

濃い絵柄と薄い絵柄が同一流れ方向にあると、濃い方に合わせるか、薄い方に合わせるか、大体フラットにしていくかによって仕上がりが変わることがあります。

実際の絵柄でギャンギングを試してみた

そこで、ギャンギングをした時に起こるであろう、濃い絵柄と薄い絵柄が同一流れ方向に共存させたもの、濃い絵柄だけ、薄い絵柄だけの色の違いを比較してみます。

比較方法は、それぞれのデータをCIP3(※面積データを基にしたインキ量のコントロールする規格)にかけ、それを基に印刷。オペレータは色の調整を一切行わない事を条件にしました。

(A)混在データ

(B)濃いデータを集めたもの

(C)薄いデータを集めたもの

 

A混在データで刷ったアイスと、薄いデータだけで刷ったアイス

混在データ(A)で刷ったギターと、濃いデータ(B)だけで刷ったギター

混在データ(A)で刷った女性と、薄いデータ(C)だけで刷った女性

ギャンギング印刷比較

いかがでしょう?よくみてみると、アイスの色合いやギターのバックの赤味が強く出ていたり、女性の髪や顔の肌色に変化はあります。しかし濃度や色合いのブレはさほどでもありません。これからも、印刷機の進化に伴いネット印刷のクオリティは上がっていくと思います。色調整の必要がなければネット印刷はとても有効です。 チラシやDMなど情報を伝えるツールではとても重宝するのではないでしょうか。

サンコーでは、ギャンギングでは難しい色調の調整や写真の加工など、クライアントの「おもい」を、100点満点以上のクオリティで「カタチ」にできるよう日々精進しています。

KY

 

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