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2023.10.06前々回ラジオで報告した「オフの箔越え」実験結果、ペーパーボイス東京には全国から問い合わせが来ています。ラジオで放送した次週の月曜日から来場者がかなり増えたと西谷さん。サンコーのWebサイトに申込みフォームを設けております。メルマガに登録頂いた方には、実験結果を無料でお送りしています。
今回はバレンタインパッケージについて、西谷さんにとっては、バレンタインデーの主役はチョコレートでは無いようです。
前回のゲストの佐々木響子さんも西谷さんもラジ オの打ち合わせの時にチョコレートを持ってきました。このラジオの放送日は2月10日、時期的にはよくある光景だと思いますが、このお二人の場合、味わうのはチョコレートではなくパッケージ。。なんと西谷さんはこの時期になると、高島屋などのバレンタイン売り場を1店舗あたり1時間から1時間半を掛けて、4週は回るそうです。本命の人に渡すチョコレートをお探しの女性を超える滞在時間かもしれませんね。
【1周目】碁盤の目になっている売り場を滞りなく周る
【2周目】気になるパッケージのお店を中心にまわり、ディスプレイを近くで見る
【3周目】選抜したパッケージのチョコレートを複数個買う
【4周目】ディスプレイと今年のバレンタインパッケージの傾向を考えながら再度売り場全体を周る
15年程これが習慣になっているそうで、その中で西谷さんは貼箱やパッケージに流行の変化を感じています。
西谷さんはバレンタインデー売り場をまわり、何種類か購入した箱を分解して使われている紙を見本帳で確認するそうです。最近はファンシーペーパーや箔押しのパッケージが少なくなってると西谷さんは感じています。一見ファンシーペーパーのようにみえますが、購入してよく確認するとコート紙に加工がしてある「疑似的」なファンシーペーパーを作り箱にしているものがあるそうです。義理チョコや友チョコなどチョコレートを渡す相手の細かな変化等により、ファンシーペーパーではなく、一般紙に加工を施すことでコストを抑える方法が増えているようです。特に今年はコロナの影響でオンラインでの販売、郵送で相手にチョコレートを届けることも増えました。紙の質感はweb上ではわかりません。来年のバレンタインパッケージは紙そのものの質感よりも印刷を工夫するものも流行しているでしょう。他にも後加工で付けられるUVのニスの効果やエコ、健康ブームなど様々な流行によってこれからも別の変化をするかもしれません。
カラー写真を全て蛍光色に置き換えたり、4色機で一気に12色印刷してみたり・・・。印刷職人ですら予測出来ない事を実験しています。
毎週火曜日の夜8時から。紙のこと、デザインのこと、印刷のことについて、 ゆるゆると語る30分。
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