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ゲストトーク 粳間 一輝さんの家業で見えるようになった製造業のリアリティー | 紙と印刷とラジオ 第138回

公開日 2023.05.31   更新日 2023.06.30

美粧段ボールをメインに製造するシナノ紙工株式会社の粳間一輝さんをゲストのお迎えしました。段ボールパッケージの分類や家業に就いて目の当たりにした10トン車満載の紙のボリューム感など、様々な場面で感じた製造業のリアルについてお話しを伺いました。

段ボールは3種類

厚みが一番ある外装段ボール、薄めの内装段ボール、そして片面段ボールにオフセット印刷した紙を合紙する美粧段ボールの3種類に段ボールは分けられます。シナノ紙工さんは美粧段ボールを専業でやられていて、片段ボールを作り、印刷し、合紙し、抜いて箱に刷るまでを一貫生産されています。

ずっと務めようと思っていた平和紙業時代

大学時代に子供と関わるアルバイトをやり、子どもを喜ばせる仕事をしたいと思った粳間さん。おもちゃメーカーやお菓子メーカーなどを希望したもののうまくいかず、ある方のアドバイスで自分に関りのある業界として紙業界に注目。平和紙業さんに就職され、業務部で仕入の仕事をされていました。

そして家業へ

おじい様が大病になった時に「会社を継いでほしい」と言われ、会社を継ぐことを決意。お父さまに外堀を埋められたこともあり、2015年4月に家業であるシナノ紙工に入社されました。入社して一番感じたことは「製造業のリアル」。サラリーマン時代は紙を10トン発注してもパソコンで打つだけでリアリティは無かったが、今は10トンの紙の大きさをリアルに感じることが出来ると言います。

デザイナーと共に美粧段ボールの可能性を広げたい

これまで右肩上がりだった段ボール市場も、この数か月で転換点にきているそう。その中で、いまは業界内のお仕事がメインだが、嗜好性の高い製品であり、デザイナーと直接やり取りしてものづくりをしたと語ってくれました。

シナノ紙工粳間一輝さんとの記念撮影もと同僚の西谷さんと粳間さん。

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