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紙を決めているのは誰か? | 紙と印刷とラジオ 第110回

公開日 2022.10.19   更新日 2023.05.17

サンコーで営業がファンシーペーパーを提案することはありますが、決定しているケースはほぼありません。では誰が紙(ファンシーペーパー)を決めているのか?というテーマを掘り下げました。

紙の決定に関わっている人は誰?

紙が一般の消費者に届くまでに、多くの人が関わっています。まずは登場人物を並べてみました。

製紙メーカー

その名の通り紙を作っている会社です。自社のブランドの紙以外に、平和紙業さんなどのオリジナル商品を作るケースもあります。

商社・代理店

ファンシーペーパーでは平和紙業さんや竹尾さんがこの立場です。一般の印刷用紙においても、メーカーが直接販売することは珍しく、商社・代理店が入るケースが大半です。

問屋

さらに問屋さんを経由して印刷会社に紙が届きます。大手の印刷会社さんは問屋さんを経由せず、しかも問屋さんよりも仕入れる量が多かったりするので、コストのうち紙代の占める比率が高い大ロットの印刷物は、大手さんの価格に勝てないことがあります。

印刷会社

問屋さんから紙を仕入れて印刷しますが、ファンシーペーパーは紙によって印刷適正が全く異なり、銘柄によってはとても手間がかかります。そのため、会社によって面倒な紙はやらないという所もあったりします。

加工会社

製本、抜き、箔押し、ナンバリングなど様々な業種がありますが、紙による生産性の違いが印刷以上に大きく出ることがあります。

このようにたくさんの登場人物がいますが、ファンシーペーパーを決めている人はいません。

ファンシーペーパーを決めているのはデザイナー

ほとんどの場合でファンシーペーパーを選定しているのはデザイナーさんです。デザイナーさんはデザインとのバランスで「絶対にこの紙がいい!」とクライアントに言える立場にあります。しかし、紙が流通していくルート(お金と物の流れ)には乗っていないというのが特徴的だと言えます。これは他のビジネスではあまり見られないことかもしれません。

紙と印刷とラジオ 第110回紙を決めているのはあなた?

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