デザインのひきだし50に掲載されました!
2023.10.06前編では、ファンシーペーパーの商品名についてのお話ししましたが、後編ではファンシーペーパーの色名、コピー、ストーリーについて語りました。
色上質のアイボリー、あさぎ、みず、うすみず、もも、さくら。
エコラシャのあか、きいろ、れもん、あお、しんばし、しろ、くろ。
エコジャパンRのあか、きいろ、ゆき、くろなどは一般的な色の名前で想像がつきます。また、まんだらのかめのぞき、びゃくろく、やまばと、ひわもえぎなども和の色の名前なので、名前から色が想像しやすいです。
TANTのN-9は真っ白、N-1は真っ黒。数字の前のアルファベットは、N:ニュートラル V:ヴィヴィッド D:ダーク I:イルミナント(蛍光)などの意味があります。
かぐやという紙では満月(白)、新月(黒)、三日月(黄色)、上弦(みどり)、下弦(青)。
ポルカでは、とうふ、こんにゃく、そば、バナナ、きなこ、カステラ、フラミンゴ、カナリアといった食べ物や動物。
岩はだは、はくじ、せいじ、きぜと(黄瀬戸)、びぜんなど焼き物の名前が色名として使われています。
キュリアスマターに至っては、ゴヤホワイト、アンディナグレイ、イビセンカサンド、デジレレッドなどじゃがいもの品種が使われています。なんとも不思議な名前の付け方。
ファンシ―ペーパーでは紙見本の冊子でコピーがつけられることがあります。
Magカラー『モニターでは出せない18色』
Mag-N『その半分は雑誌古紙でできている』
WPHOエンボス『懐かしいのに新しい』
これらは西谷さんがコピーを作られたそうです。
昔のコピーだとこんな感じ
1993年 Aプラン『Aから始まる、A-プラン。』
1996年 新アトモス『生活のリズム、自然の文様、氣の紙。』
1996年 Mr.B『ずっと愛されたい。ドキドキ初対面、新しい紙。この感触がたまらない。』
2013年 かぐや『あの星の裏側を見に行こう。』
かぐやには開発時に壮大なストーリーが込められています。ぜひオンエアをお聞きください。
紙の名前には開発時の想いがこもっており、名前から紙を選ぶというのも1つの方法かもしれません。
カラー写真を全て蛍光色に置き換えたり、4色機で一気に12色印刷してみたり・・・。印刷職人ですら予測出来ない事を実験しています。
毎週火曜日の夜8時から。紙のこと、デザインのこと、印刷のことについて、 ゆるゆると語る30分。
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