デザインのひきだし50に掲載されました!
2023.10.06サンコーが目指すところでもあるこの言葉ですが、印刷業においてこの言葉はどういった意味を持つのでしょう。お客さまがデザインした色合いを、そのままのイメージで再現できることや、また、お客様の頭の中にしかないイメージを一緒に考え最適な形に仕上げていくことなど、形になるまでの工程は一つではありません。しかし、最終的にはお客様に満足して頂くものを作ることにおいてはどちらも共通しているのではないでしょうか。
今回、相互交流会をさせて頂いた日光プロセスさんとサンコーは元々、印刷工程の前段階で製版フィルムを起こす「製版業」からスタートしました。それ以降、サンコーは印刷機を導入し印刷会社となり、日光プロセスさんはJapan Colorを取得し、圧倒的な色の安定を目指した品質管理に特化し、クライアントさんからの絶大な信用を獲得しています。
そんな日光プロセスさんがどんなシステムで運用し、どんな拘りで品質管理をしているかなど、サンコーにはない部分を勉強させて頂くため、社員全員でお伺いしました。
まず案内されたのは校正機のフロア。自社で色校正を行うことで数値を一括管理し、一定の濃度に保ち、実際の印刷と変わりない色味でお客さまに見て頂けるのが特徴とのこと。サンコーでも実際の社内の印刷機で色校正を刷る時はありますが、日光プロセスさんは印刷機を持たない会社なので、印刷会社に対し数値を示すことで毎回安定した色の表現が出来るようです。
次に通されたフロアでは、壁に貼られた色校正の上に無数の蛍光灯が。何に使うのかと尋ねると、お客さまの会社で見る環境に蛍光灯を合わせ、複数の種類を用意しているとのこと。ここにも色を一定に保つ拘りがありました。
その他のフロアには大判のUVインクジェットプリンターやプロッターなど、お客様が表現したいイメージを小ロットで形にできるような幾つもの機器が揃っていて、様々な要望に応えられる、モノづくりをしている人にはワクワク出来るような空間でした。
次は場所をサンコーのco-labに移して、日光プロセスの原田社長さんから、今までの取組みと今後会社が目指す方向性を語って頂きました。特に印象的だったのは「色の品質管理には自信を持っているが、それだけでは良いものは作れない、人の技術力が合わさってこそ高品質が生まれる」という部分。一定の品質に人のアイデア(技術力)をプラスすることでお客様の満足度を更に向上させていく姿勢は、見習うべきところです。
その後、日光プロセスさんの社員の皆さんもco-labに合流し、弊社 有薗から講義が行われました。今回来社して頂いた皆さんは、営業の方が多く参加して頂いたこともあり、「企画営業に必要なプレゼンスキル/企画書作成スキルについて」をテーマに講義を行いました。印刷営業は昔から弊社も含め、「御用聞き」な部分が多く、こちらからお客様のために何かを新しく提案する営業方法には余り慣れていません。自分たちの売りをアピールする場合、どのようなアプローチで相手に接すれば良いか、皆さん真剣な眼差しで聞き入っていました。
全てのプロクラムの終了後に行われた懇親会では、皆さん積極的に意見交換する場面が見られ、お酒も入ったこともあり、かなり打ち解けて話をすることが出来ました。中々同業の方の社員さんとの大勢の交流は少ないので、とても有意義な懇親会になりました。今回ご協力頂いた原田社長さんを始め、日光プロセスの皆さま、大変お世話になりました。
カラー写真を全て蛍光色に置き換えたり、4色機で一気に12色印刷してみたり・・・。印刷職人ですら予測出来ない事を実験しています。
毎週火曜日の夜8時から。紙のこと、デザインのこと、印刷のことについて、 ゆるゆると語る30分。
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