デザインのひきだし50に掲載されました!
2023.10.06とある印刷会社の採用にデザイナーがエントリーしてきたという話題を耳にした有薗。
その方が印刷会社にエントリーしたきっかけがなんと、サンコーの削る年賀状!大学の授業で取り上げられていて面白さを感じて頂けたようです。人の人生を変える良い手助けが印刷や紙でできるというのは大変嬉しいことです。
今回はペーパーパレードさんの折り紙マスクと和紙について語ります。
ペーパーパレードはアーティスト、タイプデザイナーの和田 由里子さんとクリエイティブディレクター、プリンティングディレクターの守田 篤史さんによる紙と印刷の無限の可能性を追求するチームだそう。紙と印刷幅広い知見とタイポグラフィ、造形表現、デジタル表現を横断しながらフィジカルかつ立体的な体験設計を手がけていて、工場の職人といった作り手とユーザーのより良い関係を繋ぐコミュニケーションデザイン、ブランドデザインを得意としているそうです。
折り紙マスクの商品発表は2020年11月でしたが、制作自体はコロナになる前から開発を始めていたそうです。和田さんが元々は蛇腹折りや折り紙の実験をやっていて、折り紙マスクの前進となる折り方が出来たのが始まりで、コロナをきっかけとしてマスクの方向にブラッシュアップしました。
「ハレの日に前を向く装い彩る和紙マスク」、折り紙マスクのキャッチフレーズです。
守田さんの周りで「結婚式や特別な集まりがあるときに服装は綺麗に装うものの、マスクは服装に揃えられない違和感がある」という声をよく耳にするそうで、特別な場にふさわしいものとしてマスクの作成を考えはじめたそうです。
この折り紙マスクは淵に箔押しが施されており、素材は和紙で作られています。和紙は日本特有のもので機能的、土佐和紙や美濃和紙など産地によって違う特徴を持った和紙があり、色々な機能性を見出せることから和紙で作ったマスクを一個のデザインの型として考え産地によって違う風合いのマスクを作れたら面白いと考え和紙でのマスクを作ったそうです。
前回のラジオのゲストの工藤陽介さんも紙をメディアとしてでなくマテリアルとして捉え、素材としての側面を考える活動をされています。折り紙マスクも、マスクというメディアとしての側面だけでなくマテリアルとしてとても面白い物体ですね。
カラー写真を全て蛍光色に置き換えたり、4色機で一気に12色印刷してみたり・・・。印刷職人ですら予測出来ない事を実験しています。
毎週火曜日の夜8時から。紙のこと、デザインのこと、印刷のことについて、 ゆるゆると語る30分。
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