デザインのひきだし50に掲載されました!
2023.10.06カテゴリ :
印刷で使われるCMYKは、光の3原色であるRGBよりも色域が狭いです。そのため印刷物は画面で見るよりも鮮やかさが抑えられ、くすんだ色で出力されてしまいます。それを防ぐためには、入稿する画像データをCMYKにあらかじめ変換してバランスを調整してから印刷することが有効!このブログではフォトショップを使って、画像データをCMYKに変換する方法をご紹介します。
RGBとCMYKの色域の違いについて説明したブログはこちら
https://sanko1.co.jp/cat-blog/4357/
印刷した時にイメージと違う色になってしまう理由を説明したブログはこちら
https://sanko1.co.jp/cat-blog/6790/
RGBデータを印刷した時に色がずれないための秘策を説明したブログはこちら
https://sanko1.co.jp/cat-blog/4109/
編集したい画像を開き、メニューから「イメージ」⇒「モード」を選択します。はじめはRGBカラーにチェックが付いているため、CMYKカラーにチェックを入れると画像がCMYKに変換されます。
この変換が行われた後はCMYKでは表現できない色域が失われます。(警告が表示されます)
※イラストレーターでイラストを制作する場合は新規ファイルの設定であらかじめCMYKカラーにしてから作業を行うとCMYKの色域で色味を調整しやすくなります。RGBカラーのアートボードを途中から変換する場合はメニューから「ファイル」を選択し「ドキュメントのカラーモード」⇒CMYKカラーにチェックを入れて変換してください。
メニューにある「イメージ」を活用して、CMYKに変換したことでくすんだ画像を調整していきます。
「カラーバランス」ではCMYの色ごとに画像を調整することが出来ます。RBGと違い明るい色の調整幅が少いので、反対色を減らすことで濁りを取り除き明るく見せるなどのテクニックがあります。
「トーンカーブ」では色と明るさの出力量を細かく調整できます。明るさに制約があるCMYKでは、明るいところと暗いところのコントラストを強くすることで、目の錯覚で明るいところを明るく感じさせるのもよく使うテクニックです。
他にも階調や色相など、画像の特徴に合わせて様々な調整ツールがありますので状況に応じて使い分けましょう。
RGBカラーではなくCMYKカラーに変換してから調整することで、CMYKで再現できない色を除いた画像を画面上で確認することが出来るため、モニターと印刷の仕上がりが大きくずれることを回避できます。予算の制約でネット印刷を活用する際などに是非やってみてください。
カラー写真を全て蛍光色に置き換えたり、4色機で一気に12色印刷してみたり・・・。印刷職人ですら予測出来ない事を実験しています。
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