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紙と印刷とパッケージ【前編】 | 紙と印刷とラジオ 第130回

公開日 2023.03.29   更新日 2023.05.17

先週ゲストとしてお越しいただいたPOCさんが、「パッケージを作ろうと思ったときに、どこに相談していいかわからなかった。」とおっしゃっていたので、深く反省してパッケージについて語りました。

パッケージの役割とは?

コンビニ、スーパーで売られているお菓子の箱から、数万円する化粧品の箱や、注射器を入れる医療器具の箱、はたまた大型テレビの箱まで。同じ「箱」でも中に入るモノ、商品に応じてその役割は異なり、その役割により素材や形状も様々ですが、輸送、保護といった機能的な役割と、ディスプレイ、ブランドづくりといった意味的な役割があると言えます。様々な役割があることが、どこに相談したらよいかわかりづらい原因の1つかもしれません。

パッケージは3種類ある

  1. 印刷した紙を抜いて貼り合わせて作る組み箱。
  2. 厚紙で土台を作りそこに化粧貼りをした貼り箱。
  3. その名の通りの段ボール箱。

パッケージはこの3種類があり、それぞれ作り方や使われ方がことなります。同じノートパソコンでも、ブランドを重視した貼り箱がある一方で、商品保護を重視した段ボール箱もあり、各社のスタンスの違いが見てとれます。

ディスプレイ、ブランドの視点からパッケージを見る

バッグなどの革製品やジュエリーなどの高級品では、ファンシーペーパーに箔押しの出番。シルバー、パール紙、黒い紙など高級感のある紙を使った貼箱が多いですが、最近は素朴な風合いの紙、グレートーンの紙の箱を見かけることもあるといいます。

サステナブルの視点から

環境に配慮したFSC森林認証紙、非木材紙(バガス、リサイクルコットン、再生紙など)などエコロジーペーパーの使用をすることが増えています。変わり種としては名古屋の大須ういろさんでは、ういろうを混抄した紙で貼箱を製作されています。ただ、エコロジー対応のほとんどは素材を変えることに寄っていて、POCさんがお話された「包装紙のシェア制作」のような新しい視点による課題解決は多くありません。

紙と印刷とラジオ第130回パーソナリティの二人このONAIRボックスも実は組み箱なんです。

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