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紙の大きさ | 紙と印刷とラジオ 第147回

公開日 2023.08.04   更新日 2023.08.04

サンコーの印刷機は菊半歳サイズなので、全判サイズを見る機会はあまり多くありませんが、ファンシーペーパーを全判、特に四六全判で見ると紙によってはかなり迫力があります。例えばイルミカラーは、眩しすぎて目がおかしくなります。ということで、今回は紙の大きさについて語りました。

一般的に流通している紙の最大サイズとは?

世の中で使われる紙はA判やB判が多いですが、印刷や加工では紙のクワエや色玉、塗足しをつけるために、それよりも大きな紙を使います。特に、四六判・キク判が印刷用紙としては一般的です。

四六(しろく)判、4/6(しろく)判 1091×788㎜

B判のもとになるサイズです。1091×788㎜(大きい数字が頭の場合)はT目、788㎜×1091㎜(小さい数字が頭の場合)はY目。

キク判 939㎜×636㎜

A判のもとになるサイズです。

四六判よりも大きなサイズの紙は?

四六判、キク版よりも大きな規格の紙もあります。これが微妙にサイズが違ったり、厚さが違ったりとややこしい・・。

  • L判 800×1100㎜ 四六判より気持ち大きく、主にパッケージに使われる厚紙で中心的な規格です。
  • ハトロン判 900×1200㎜ L判よりも微妙に大きく、こっちは封筒、紙袋等に使われる薄紙が中心の企画。
  • B倍判 1091×1530㎜ かなり大きなサイズで、エアラス、ヴァンヌーボ、ユーライトしか品揃えが無いそうです。駅貼りポスターなどで使われます。

見本帳からファンシーペーパーを選定する際の思わぬ落とし穴!

見本帳サイズは130×64㎜と小さいため、大きな箱、本、封筒といった製品を作る際には気をつけないとイメージと違う仕上がりになることがあると西谷さんはいいます。特に以下の紙は要注意!

柄、模様が大きな紙

規則性がある小さな柄(ICHIMATSUWPHOエンボス)は問題がありませんが、大柄で一見規則性がないように見える柄(レザック66アトモス)には注意が必要です。「こんな柄、模様だったの!」ということになるかもしれません。

ブレンド系 (ポルカ、まんだらの一部色)

想像していたよりも混ざりものが入っていない(入りすぎている)ということがあるかもしれません。見本帳の面積ではたまたま混抄物が入っておらず、そもそも混抄物が入っていない紙と勘違いして、全判で届いてたらびっくりということも。

柄の方向

縦横方向性のある柄は商品になった時にどちらに柄が入るか注意!見本帳では横ストライプだと思っていたら、商品に仕上がったら縦ストライプになっていたということもあります。また、五感紙やレザック66のような柄などは一見すると90度回転させても変わらなさそうでも、紙の面積によってはイメージと変わることもあります。

落とし穴にはまらないためには?

1枚から購入できるのがファンシーペーパーのメリットです。ペーパーボイスで原寸サイズで数枚購入して、見本を作ってみてイメージを確認することがお勧めです。

紙と印刷とラジオ、パーソナリティの二人紙のサイズを書いてみました。横から見てもこの二人似てます・・・。

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