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かよこの(DTP)職人にきいてみた | 紙と印刷とラジオ 第8回

公開日 2020.08.26   更新日 2023.09.05

有薗は新潟に出張中。久しぶりに代行のかようびデザイン室のかよこさんと西谷さんでお送りします。第8回放送日は西谷さん誕生日でした。無事に厄年も駆け抜けて無敵です。
今日のテーマはDTP、サンコー制作部にて17年5か月校正を担当している渡辺と語ります。

DTPとはどんな仕事なのか

パソコンで文字・画像の入力から組版、編集、出力を行うという意味の「DTP」。調べるとオペレーター、デザイナーと二つの意味があります。サンコーのDTP職人はその二つを1人で担っています。「私はもくもくと作業するのが向いている」と話す渡辺。DTPの部署では基本的に入稿データを確認して必要があれば修正し、印刷出来るデータになったものをCTP(印刷用の版を作成する方法)に回す作業を行います。さらにサンコーではUVインクジェットプリンター、レーザーカッター、オンデマンド印刷機、大判出力の作業など様々な機械をPCでのデータ修正の傍らオペレーションしています。

DTPにまつわる素朴な疑問

illustratorで入稿するときはどこに注意すればよいのか

かよこさんは会社でのデータ入稿の時、先輩から「画像はCMYK、解像度は350dpi、EPS形式で入稿すると良い」と教わったそう。そこで渡辺に実際に印刷する時にデータがどの状態だと良いか聞いてみました。

画像の色の設定はどうしたらよいか

どのデータも印刷に回せないということはありませんが、CMYKで作成してあると見た目が仕上がりの色と近いため、印刷後に想像とのギャップを小さく出来ます。

解像度 / 書式の基準はどうしたらよいか

350dpi以下の解像度でも印刷は出来ますが、低い数値だと画像が粗く仕上がります。(画像に影響するギリギリの数値は300dpi)少しだけ数値が低く、撮影のし直しを迷う画像などの場合は、エッジがあまり出ないようにボカシを入れると綺麗に見せやすいです。また、解像度が高ければ高いほどデータは重くなり画像処理がしづらくなるので、解像度が高ければ高い程よいということはありません。350dpiを基準にして解像度は設定しましょう。

書式は、古い機械を使っている印刷会社では、JPGが混ざっているとその部分を飛ばして印刷してしまうことがあります。全てのデータをEPSにすればそのリスクを回避しやすいです。近頃はPDF入稿も増えていますが、PDFは修正が印刷会社側では出来ないため、カンプとして共有する場合に使うのがおすすめです。

フィルム製版ってどんな時代だったの

アナログのレタッチからデジタルへ移行するタイミングでサンコーに入社した渡辺。フィルムを出力して版に焼き付けていた時代から、今はデータから直接版を出力するCTPに移行しました。CTPの仕上がりはきめ細やかですが、アナログの時代には職人の腕次第で仕上がりが変わったため、ある意味やりやすかったとも言います。CTPではアナログデータの方が、ダイレクトにデータを板に焼き付けて版を作れるため、デジタルよりもきめ細かい印刷が出来たり、職人技で加工では出来ないボカシを施すなどの調整が出来て印刷物に深みを出せることもあります。

特殊な紙に印刷する時はどうすればよいか

西谷さんのところには、こだわりのある印刷をしたくてファンシーペーパーを選ぶ方から「もっと鮮やかに刷り上がると思った」「文字が潰れてしまった」などの小さな苦情が寄せられるそうです。「その場合は本紙校正をすることをおすすめします。DTPではデータ修正は行えますが、紙に適した見栄えにまで修正を加えることは作者の意図とズレてしまう場合があるので行いません。」と渡辺は言います。凹凸や質感が特殊な紙に印刷をする場合には一度本番用の紙で試し刷りをすることで入稿データを再考しましょう。

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