デザインのひきだし50に掲載されました!
2023.10.06印刷の色について西谷さんの質問に、サンコーのプリンティング・ディレクターの待鳥が答えました。
刷り直した時に色が合わない原因は、印刷以外にもあります。まず、紙の色がロットによって一定ではないことがあげられます。また、気温や湿度が違うので紙に浸透し乾燥するまでの条件も変わります。印刷での原因としては夏と冬とで使うインキも違うことや、ローラー・ブランケットの消耗度合いなどの違いなどが挙げられます。アナログな環境で印刷している以上、どうしてもこのようなブレが生じてしまうのです。
同じロットでも1枚目と10,000枚目がブレてしまうのは、主に機械の温度上昇です。それによってインキの粘度が変化したり、ローラーの圧が変わったりして色がブレます。
印刷物の外側についているCMYKのパッチを色玉と呼んでいます。これはベタ濃度を調べるためにあります。絵柄を刷ったうえで紙幅全体に印刷されている色玉のベタ濃度が一定ならば、全体の濃度が想定通りになっていると判断できます。
サンコーのwebサイトに来る検索キーワードのトップは『金赤』。人によって定義が異なる金赤について語りましたが、時間が・・・。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
カラー写真を全て蛍光色に置き換えたり、4色機で一気に12色印刷してみたり・・・。印刷職人ですら予測出来ない事を実験しています。
毎週火曜日の夜8時から。紙のこと、デザインのこと、印刷のことについて、 ゆるゆると語る30分。
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