デザインのひきだし50に掲載されました!
2023.10.06錦糸町駅、両国駅の駅前にある喫煙所が『みんな北斎 浮世絵巻』と名付けられたアート作品になりました。この作品は、しりあがり寿氏の監修のもと、墨田区内の福祉施設に通う68名の方が描いたものです。サンコーはこの作品作りにちょっとだけお手伝いさせていただきました。
2016年からスタートした障がい者アートでひととひとをつなぐプロジェクトです。現在は墨田区観光協会とすみだクリエイターズクラブが主体となり、「アートの前ではみんな同じ、みんな自由」をコンセプトに、あらゆるものを思うままに描いた北斎のマインドを、障害のある人もない人も一緒に継承し活動されています。
みんな北斎プロジェクトのwebサイトはこちら
この作品づくりはまず障がいを持った方々が、白い紙に自由に絵を描くワークショップからスタートしました。そこで使う紙をサンコーとして提供しました。描きたい気持ちに合った紙を選んで頂けるよう、様々な手ざわりの紙をセレクト。そして出来上がった作品をスキャンしてデータ化しました。大きなサイズに出力しても画質が劣化しないよう、設定された画素数はなんと8,300画素!普段の印刷ではあまり経験しないスキャン作業となりました。
作品ができあがるまでの過程は、プレスリリースに詳しく掲載されています。
サンコーのある墨田区では、最近アートイベントが多く開催されるようになりました。美術館のように黙って鑑賞する作品と違い、街中にある作品を前にすると「あれなんだろう?」「変な顔~」といったカタチで自然と会話がうまれます。喫煙所の壁を使ったみんな北斎プロジェクトの作品を通じ、煙草を吸う人(サンコーは喫煙者が多い・・・)も吸わない人も、障がいを持った方もそうでない方も、会話が生まれ、新しいつながりが生まれてくれたらと(ちょっとだけのお手伝いですが)願っています。
みんな北斎 浮世絵巻
総合監修:しりあがり寿
絵:墨田区内福祉施設の皆さん68名×しりあがり寿×葛飾北斎
協力:墨田区福祉作業所等ネットワーク《Kai》/一般社団法人墨田区観光協会/すみだクリエイターズクラブ
協賛:日本たばこ産業株式会社
ワークショップ協力:株式会社サンコー
製作:みんな北斎プロジェクト
カラー写真を全て蛍光色に置き換えたり、4色機で一気に12色印刷してみたり・・・。印刷職人ですら予測出来ない事を実験しています。
毎週火曜日の夜8時から。紙のこと、デザインのこと、印刷のことについて、 ゆるゆると語る30分。
03-5608-5741
(お気軽にお問い合わせください|平日 10:00~18:00)