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写真集にオススメな紙質は?紙の種類、仕上がりイメージをご紹介

公開日 2021.03.30   更新日 2021.04.07

印刷は紙によってその仕上り品質が大きく変わります。
今回は写真集にオススメの紙質や、質感や風合いに特徴のある用紙をご紹介いたします。

写真集でポピュラーな用紙3種

写真集や画集、作品集の表紙や本文に使用されることが多い紙は以下の3種です。

いずれもカラーが美しく表現される用紙でカラー印刷の作品集に向いています。
写真集や画集・作品集では、表紙に厚めのアートポスト紙、本文にコート紙またはマットコート紙を選ぶのがおすすめです。

コート紙

コート紙※画像はコート紙(OKトップコートプラス)を使用

コート紙とは、表面にコート剤が塗布された紙の総称です。
コート紙は、細かいディテール、色の濃淡の表現もしっかり印刷されるため、写真集やイラスト集など、フルカラーで写真や絵を綺麗に見せたい場合にオススメです。

【コート紙の主な特徴】

  • 平滑性があり「つるつる、しっかりした」コシのある質感、手触り
  • 少し光沢、ツヤがある
  • 発色が良く、写真や絵を鮮やかに艶やかに表現できる
  • インクの乾きが早く裏写りしづらい

【コート紙の主な用途】

写真集/ アルバム/会社案内/カタログ・パンフレット/プログラム/資料集/色ベタの多いチラシやポスター/週刊誌の表紙や、ファッション誌の表紙・本文 など

マットコート紙

マットコート紙※画像はマットコート紙(ユーライト)を使用

マットコート紙は、表面に微細な凹凸加工が施されて光沢が抑えられた「しっとり、なめらか」な艶消しの用紙です。色の再現性は高く、ディテールもしっかりと表現できます。
コート紙より若干淡めの仕上がりで、落ち着いたナチュラルな印象なので、上品な風合い・高級感を演出できます。
雑誌の本文から会社案内、製品カタログ、パンフレットなどに幅広く使われています。

【マットコート紙の主な特徴】

  • 光沢が抑えてあるが白色度は高く発色が良い
  • 落ち着いたしっとりとした風合い
  • 白紙がギラつかないため目に優しい
  • 指紋が目立たず、反射やテカリが無い

【マットコート紙の主な用途】

写真集/ 画集/会社案内/カタログ・パンフレット/プログラム/資料集 など

アートポスト紙

アートポスト紙画像引用元:アートポスト

アートポスト紙はその名の通りポストカードとして使う事が目的で作られています。そのために、コート紙と同じように写真をきれいに見せたり色鮮やかなデザインを表現することに適していながら、コシが強いことが特長です。
写真や絵などビジュアルを重視したカラー印刷の書籍、冊子の表紙に最適です。

【アートポスト紙の主な特徴】

  • 滑らかで美しい光沢を持った厚手の用紙
  • 強い光沢が生み出す色の深さは、見る人に重厚さを与える
  • 主に写真やフルカラーの印字に適している

【アートポスト紙の主な用途】

美術書/写真集/雑誌の表紙/高級カタログ/ポスター/カタログ/冊子/ポストカード/絵はがき/パッケージ など

写真集の質感や風合いにこだわりたい方にオススメの用紙

先ほど一般的に写真集や画集に採用される用紙をご紹介しましたが、写真は用紙によって大きく印象が変わります。さらに風合いや質感にこだわりたい方にオススメの用紙をご紹介いたします。

楮(こうぞ)紙

楮(こうぞ)紙画像引用元:写真家・岡嶋和幸が語る、作品の魅力を引き出す用紙選び
※画像は、アワガミファクトリー社製 楮(厚口)白を使用

楮(こうぞ)紙は、原料に楮を用い、強靭でありながら軽くてしなやかな紙質を持った手漉き和紙です。
繊維を生かした美しく柔らかい質感で、カラーは優しい色づかいや調子の写真が向いています。やや温かみのある紙白で、優しい調子のモノクロ表現にオススメです。

伊勢和紙

伊勢和紙画像引用元:写真家・岡嶋和幸が語る、作品の魅力を引き出す用紙選び
※画像は、大豐和紙工業 社製 伊勢和紙Photo 浄ら芭蕉を使用

伊勢和紙は、両面に印刷が可能で滑らかな面と粗い面が選べる和紙です。
それぞれに風合いがあり、2通りのプリント表現が楽しめます。
地色がオフホワイトで、柔らかな優しい印象を持った趣のある仕上がりになります。

ラスターペーパー

ラスターペーパー画像引用元:写真家・岡嶋和幸が語る、作品の魅力を引き出す用紙選び
※画像は、ILFORD 社製 ラスターペーパーを使用

ラスターペーパーは色や階調の再現性に優れていて写真を選びません。
表面に細かい凹凸があり反射を抑えるため結婚式の集合写真などで利用されている用紙で、指紋が付きにくいのが特徴です。
コントラストや彩度が高めの写真もしっかり表現できて、鮮烈な印象で目を引く仕上がりが期待できます。

メタリックパール紙

メタリックパール紙画像引用元:写真家・岡嶋和幸が語る、作品の魅力を引き出す用紙選び
※画像は、SiHL社製メタリックパールを使用

メタリックパール加工が両面に施され、星の輝きを思わせるきらびやかで美しく透明感のあるメタリック系の光沢紙です。
見る角度を変えると光り輝き、写真が立体的に感じられます。金属やガラスなど光沢のある被写体の質感を表現することが可能です。

ハーネミューレ紙

ハーネミューレ紙画像引用元:写真家・岡嶋和幸が語る、作品の魅力を引き出す用紙選び
※画像は、Hahnemuhle 社製フォトラグ 188gsmを使用

ハーネミューレ紙は、ドイツの製紙会社であるハーネミューレ社(1584年創業)が製造している版画用紙で主に銅版画などの凹版に採用されています。
ハーネミューレ社のフォトラグ紙は、画材紙がベースのマット系の用紙ですので、深みのある落ち着いた雰囲気のプリント表現できます。コントラストや彩度が控えめの写真に向いているほか、滑らかな階調によるモノクロ表現に最適です。

局紙

局紙画像引用元:写真家・岡嶋和幸が語る、作品の魅力を引き出す用紙選び
※画像は、ピクトラン社製 局紙を使用

局紙は、丈夫でつやのある独特の光沢感が魅力の和紙ベースの用紙です。おもに証券・株券・賞状・辞令用紙などに用いられています。
局紙は、黄みがかった紙白により、温かみのある仕上がりになります。
引き締まった黒はモノクロ写真に最適で、彩度が低めのカラー写真なども雰囲気よく印刷されます。

グロスペーパー

グロスペーパー画像引用元:写真家・岡嶋和幸が語る、作品の魅力を引き出す用紙選び
※画像は、ピクトリコ社製 ソフトグロスペーパーを使用

グロスペーパーは、落ち着きのある光沢でしっとりと上品なプリントが可能です。
ベースにはアート紙を採用しており、アート紙本来のしなやかさを持つワンランク上の微光沢用紙となっています。手触り感も好印象で、ナチュラルな紙の白さにより人物や動植物などの被写体を柔らかに描き出します。

まとめ

今回は写真集にオススメの紙質をご紹介しました。
紙が変わるだけで写真の印象は大きく変わりますので、画像処理は使用する用紙が決まってから調整すると良いでしょう。
今回ご紹介した用紙の中には、オフセット印刷には適さない紙もあります。サンコーでは、企画やデザイン意図などのご要望を汲み取り、印刷したい枚数や製本の適正、コストなど様々な要素を加味して最適な印刷用紙をご提案しています。写真集や展示物などの作品印刷も承っておりますので、過去の事例をご参考にしてみてください。

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