トップ CMYKを蛍光インキとマットブラックに変えて印刷してみた!

CMYKを蛍光インキとマットブラックに変えて印刷してみた!

公開日 2019.02.20   更新日 2024.01.23

こんにちは。ブログ担当   チームYMCKのKです。

今回も始まりましたサンコーの印刷実験室 第4弾。今回のお題は「CMYKを蛍光インキとマットブラックに変えて印刷してみた!」です。

今までの印刷実験室はこちら
Vol.1 「YMCKの色を入れ替えて印刷してみた!」
Vol.2「白のインクで刷ってみた!」
Vol.3「ひとつの胴だけでカラー印刷してみた!」

どんなとき、蛍光インキを使いますか?

蛍光インキを使用した印刷物のイメージって皆さんはどんな印象をもっていますか?蛍光ピンクや蛍光オレンジの印刷物は、今までに何度かご覧になった事もありますよね。そうです、発色がよく、蛍光部分がきらきらして目を引く印刷物です。一般的にはYMCKを印刷した後に追加で蛍光インキをプラスして使用したり、特色として2色印刷の1色として蛍光インキを使用したりなど、発色のよさの効果を考え使用します。

今回はそこで、YMCKをすべて蛍光インキにかえて印刷してみたらどうなるか検証してみました。蛍光インキを1色だけ使用しただけで、きれいな発色となり目立つのだから、きっとすべて蛍光インキを使用したらどれくらいきらきらするのか。刷り上がりが楽しみです。

それでは行ってみましょう

まずはYMCKでの通常印刷です。

とてもきれいに仕上がってます。

さてこれからが本番です。
セット4c(YMCK)を蛍光インキと差し替えて印刷します。

マゼンダ→DSK280 イエロー→DSK48 シアン→DSK510 ブラック→マットブラック にそれぞれ変更して印刷をします。「あれ、シアンは何で緑なの?」と写真を見て疑問に思いますよね。

なんで青系の蛍光インキがないの?

なぜかというと、色味の重たいものほど蛍光が目立たないからです。大雑把に言えば、虹の色の下の方ほど効果が薄くなります。製造することはできるみたいですが、需要がないので青系の蛍光インキはありません。

と、いう事でシアンはDSK510(ミドリ)にしていよいよ印刷です。

 

さあ、お楽しみの1回目の確認です。

一般的な濃度で印刷してみましたが、おもっていたよりもかなり薄い仕上りになりました。蛍光の効果があまり出ていません。もっと濃度あげて印刷してみます。

濃度あげて2回目の検証です。

「もうそろそろ限界だよ、これ以上はインク盛れないよ」というオペレータ福澤の言葉に、聞こえないふりをして「もう1段階濃度あげましょう」と3回目の印刷に進みます。

濃度をあげて3回目の検証です。比較してみました。

画面ではわかり難いかもしれませんが濃度あげることで蛍光インキ効果はあがっています。ただ、今回は写真をメインにした絵柄に蛍光インキだったので考えていたよりもきらきら感はでませんでした。ルーペで印刷物をのぞいてみるとわかりますが、写真は網点(ドット)でできています。そのため、印刷面が少なくなり、蛍光の効果が思ったより上がらない事がわかります。より蛍光の効果を上げるには印刷面の多いベタ(スタンプのイメージ)を使用することでより一層きらきら感はあがっていくのかもしれません。

 

みなさん、いかがでしたか?

最近、蛍光インキを使った印刷物で効果を上げた事例があります。
インクが沈みやすい和風の用紙に蛍光インキの効果を上げるために二度刷りしました。
詳しくはこちらのブログ「蛍光インキの2度刷りって??」をご覧ください。

今回の実験では「蛍光インキでどんな効果を上げたいのか?」により、様々な工夫が考えられる事がわかりました。色すべてを蛍光インキにかえた印刷物も、見た事のない発色をした、とてもきれいな仕上りの部分もあります。4色すべてではなく、例えば2色だけ蛍光インキを使用するなども面白い仕上りになりそうです。
今後は実験だけではなく、仕事としてもいろんなパターンで試してみたいと思いました。

実験結果はサンコーに保管してあります。興味のある方は参考にして頂けたら幸いです。

最後まで読んで頂き、有難うございました。

サンコーの印刷実験室、第5弾も楽しみにお待ちください。

I.N

私たちの印刷への想い

今回登場した印刷職人の紹介

印刷のお問い合わせ

これまでの印刷実験室をまとめたブログを作りました是非ご覧ください

03-5608-5741
(お気軽にお問い合わせください|平日 10:00~18:00)

© SANKO