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小ロット印刷で“納得の色”に仕上げるコツ

公開日 2025.07.29   更新日 2025.08.04

小ロット印刷で“納得の色”に仕上げるコツ

「発注した印刷物の色が思っていたよりくすんで見える」「いつものデジタル画面と比べて色が違う」
そんな経験はありませんか?特に小ロット印刷では、コストや納期を重視するあまり、仕上がりに妥協してしまうケースも少なくありません。でも、ちょっとした工夫と印刷会社への相談によって、コストを抑えつつ“納得の色”を実現することができます。

小ロット印刷イメージ

RGBとCMYK、画面と印刷で“色が違う”のはなぜ?

印刷物を仕上げる際、「データ上では綺麗なのに、実物はくすんで見える」と感じる原因の多くは色の変換の違いにあります。

  • RGB(光の三原色):パソコンやスマホの画面で使われる形式。発光して鮮やかに見える。
  • CMYK(印刷用の色):インクの重ね合わせで色を表現。RGBよりも再現できる色の範囲がやや狭い。

この変換過程で、鮮やかな色が落ち着いたくすんだ色味になってしまうことがあります。特にブランドカラーを扱う場合には、印刷会社との事前相談が重要です。


印刷会社に渡す前の“データチェック”とは?

「細かいことはわからないけど、最低限ミスなく入稿したい」
そんな方は、次の3点を確認しておきましょう:

  • カラーモードがRGBになっていないか(CMYKで作成)
  • 画像のリンク切れや埋め込み忘れがないか
  • 塗り足しが設定されているか(仕上がりサイズの外側に余白があるか)

こうした“プリフライトチェック”を行っておくと、意図しない色ブレやトラブルを回避できます。

「このまま入稿していいのかな…?」
少しでも不安な点があれば、プロが一緒に確認します。
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もちろん、「よくわからないから見てほしい」というご依頼でもOK。
サンコーでは、印刷前のデータ確認も柔軟に対応しています。


印刷方式・紙質選定が発色に与える影響と最適化

印刷方式や紙質の違いによって、色の出方や仕上がりの印象は大きく変わります。
ざらっとした紙(=非塗工紙)を選んだら、印刷の色が若干くすんで見えた…」というケースは、よくあるご相談のひとつです。また、オンデマンド印刷とオフセット印刷でも、仕上がりの雰囲気や色の濃さが異なるため、事前に相談しながら仕様を決めることで「イメージと違った…」を防ぐことができます。紙の違いよる仕上がりの差については、下記の記事でも詳しく解説しています。

ブログ:ひとつの絵柄でいろいろな紙に刷ってみた


コストを抑えてクオリティを上げるための工夫

予算が限られる小ロット印刷では、すべてを完璧に仕上げるのは難しいこともあります。
そんなときは、次のように“いちばんの重点ポイント”を絞るのが効果的です:

  • ブランドカラー、ロゴの色などの再現
  • 紙の風合いや手触り感
  • 加工・ギミックの使い方

このように、優先順位をつけることでコスト削減と品質確保を両立できます。
ロゴの色を正確に、手に取ったときの手触り感を大切にしたい──そんなこだわりにも柔軟に対応します。


実例やサンプルでイメージをすり合わせる

言葉だけでは伝わりにくい「色味」や「質感」は、過去の制作実績や小サンプルでイメージをすりあわせるとスムーズです。

  • 以前使った紙と同じサンプルをチェック
  • 似た用途の印刷物の写真を参考に

こうした具体的な共有を通じて、印刷物の完成度を高めていくことが可能です。


まとめ:小ロットでも“納得の仕上がり”をあきらめない

印刷の専門知識がなくても、「こうしたい」「こう見せたい」という気持ちがあれば、それを形にする方法はあります。

サンコーでは、データのチェックから紙や色の相談、加工のご提案まで、プロの視点でお手伝いします。
「入稿に不安がある」「予算内でより良く仕上げたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

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