デザインのひきだし50に掲載されました!
2023.10.06今日は有薗が49歳の誕生日。最近近くが良く見えなくなったようですが、それも筋トレとストレッチで何とかしようと思っているようです。相変わらず筋肉〇カなパーソナリティ2人が、印刷用紙の選び方について語りました。印刷用紙とは色柄物の紙と異なり、白くて印刷適正の高い紙をいいます。一般紙とファンシーペーパーを合わせると種類がとても多く、銘柄だけで軽く数十種類はあります。その中から最適な1種類を選ぶにはどうした良いのでしょうか?
まずは印刷通販の大手2社さんで、印刷用紙をどのように説明しているか見てみました。
一般紙からファンシーペーパーまで幅広い紙の選択肢が特徴です。まずは大きく3種類に分かれています。
用紙の選択肢は少なめで、冊子などではコート紙、マットコート紙、上質紙、アート紙しか選べませんが、ポスターではファンシーペーパーが選べます。
同じ銘柄のファンシーペーパー(Mr.B)をどう説明しているか、抜き出してみました。
『マット調の風合いに印刷再現性に優れているファンシーペーパー。ややラフっぽい紙表面とインキが乗った面のグロス感の対比は、インパクト十分なパフォーマンスを備えます。Mr.Bシリーズの中で最も白色度が高いのがスーパーホワイトの特徴です。』
『紙表面は光沢を抑えた落ち着いた風合いをもちながら、インキが乗った部分は光沢があり、そのコントラストが人気。』
絶妙に紙の特徴を捉えているとも言えますが、どうしても抽象的な表現を使わざるを得ないという、説明を考えた人の苦労の跡が伺えます。
西谷さんは、4つの軸で紙を選ぶことを提唱しています。
塗工されているかどうかで、印刷時の仕上がりがグロスからマットまで変化します。印刷部分にグロスが出る紙としてはエアラス、ミスターB、ミセスB、OKミューズガリバーグロスCoCなどが代表的で、印刷再現性が良く、黒の締まりがよい。階調がつぶれない、パキッと仕上がるといった特徴があります。
印刷前の状態の紙肌がラフなのか、スムースなのか。紙肌がラフな紙としてはミスターB、エアラス、ガリバーグロスCoCなどが代表的です。奥行きや高級感、重厚感が出せます。ラフな紙肌にマットな仕上がり、ナチュラルな色を組み合わせることで温かみややさしい雰囲気を出せます。
紙の色も真っ白からやや黄色がかったナチュラルまで幅があります。ミセスB―F スーパーホワイトなどは白さが特徴で、シャープな仕上がりに。ナチュラル色の紙は温かみのある仕上がりになります。
高いから安いまで幅があります。
どんな情報を伝える印刷物なのか、どんな表現をしたいか。まずはそれを決めることから紙選びは始まります。そのうえで悩んだら西谷さんに相談するのが良さそうですね。
カラー写真を全て蛍光色に置き換えたり、4色機で一気に12色印刷してみたり・・・。印刷職人ですら予測出来ない事を実験しています。
毎週火曜日の夜8時から。紙のこと、デザインのこと、印刷のことについて、 ゆるゆると語る30分。
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