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DICとPANTONE ってどう違うの?

公開日 2023.05.01   更新日 2024.01.23

デザインを仕事にしている方にとって色指定のためにDICとPANTONE(パントン・パントーン)を使うことが多いでしょう。しかし、両者の違いやそれぞれの特徴を理解している人は意外と少ないはず。今回は、DICとPANTONE(パントン・パントーン)の違いについて、デザイナーさんが理解しやすいように解説したいと思います。

PANTONEの特徴

PANTONEは、アメリカのPantone社が開発した色見本帳で、グローバルスタンダードとして広く利用されています。その特徴は以下の通りです。

  • 広範囲な色の選択肢: PANTONE(パントン・パントーン)カラーシステムには数千種類の色があり、デザイナーは豊富なカラーバリエーションから選ぶことができます。
  • グローバルスタンダード: PANTONE(パントン・パントーン)は国際的に認知されており、海外の印刷会社とも円滑にコミュニケーションが取れます。
  • 特色インキの利用: PANTONE(パントン・パントーン)カラーは、特定の色を正確に再現するために特色インキを使用します。これにより、再現性が高い印刷が可能です。

ただし、PANTONE(パントン・パントーン)カラーにも欠点があります。

  • 印刷コストが高い: 特色インキの使用により、印刷コストが高くなることがあります。
  • 地域差や印刷方法による制約: PANTONE(パントン・パントーン)は海外の印刷会社で利用されることが多いですが、日本の印刷会社ではあまり使用されません。また、PANTONE(パントン・パントーン)カラーはオフセット印刷に向いていますが、デジタル印刷では色の再現性が低くなることがあります。

DICの特徴

DICは、日本のDIC株式会社が開発した色見本帳で、日本の印刷業界で広く利用されています。その特徴は以下の通りです。

  • 日本の印刷業界での普及: DICカラーシステムは、日本国内の印刷会社で広く採用されているため、デザイナーと印刷会社とのコミュニケーションがスムーズに行えます。
  • コストが比較的安い: DICカラーは、四色プロセス印刷と相性が良いため、印刷コストを抑えることができます。
  • 四色プロセス印刷との相性が良い: DICカラーは、CMYKの四色プロセス印刷に対応しているため、多くの印刷会社で扱いやすいです。

しかし、DICカラーにも欠点があります。

  • 国際的な認知度が低い: DICカラーシステムは日本国内での普及が主であり、海外の印刷会社ではあまり利用されていないため、国際的なプロジェクトではコミュニケーションが難しい場合があります。
  • カラーバリエーションがPANTONE(パントン・パントーン)に比べ限定的: DICカラーシステムの色数は、PANTONE(パントン・パントーン)に比べて少ないため、色の選択肢が限定的になります。

どちらを選ぶべきか

DICとPANTONE(パントン・パントーン)の違いを理解した上で、どちらのカラーシステムを選ぶべきかという問題が残ります。以下のポイントを考慮して選択してください。

  • 印刷会社とのコミュニケーションが重要: どちらのカラーシステムを選ぶかは、印刷会社とのコミュニケーションが鍵となります。印刷会社がどのカラーシステムに対応しているかを確認し、適切な選択を行ってください。
  • プロジェクトの目的や予算によって選択: プロジェクトの規模や目的、予算などに応じて、適切なカラーシステムを選ぶことが重要です。例えば、国際的なプロジェクトではPANTONE(パントン・パントーン)が適切であることが多いですが、国内向けで予算が限られている場合はDICが適切な選択となります。

まとめ

デザイナーさんがDICとPANTONE(パントン・パントーン)の違いを理解することは、印刷会社と効果的にコミュニケーションを取り、適切なカラーシステムを選択するために重要です。今回のブログで解説した点を参考に、プロジェクトの目的や予算に応じて最適なカラーシステムを選ぶことで、デザインの品質向上や印刷コストの削減に繋がるでしょう。最後に、印刷会社とのコミュニケーションを大切にし、両方のカラーシステムをうまく活用してデザインの幅を広げましょう。

って「これだけだとよくわかん!」そう思った方のために、PANTONE に直接聞いてみた。のブログもご覧ください。

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