トップ日本酒の味から考えるラベル印刷

日本酒の味から考えるラベル印刷

2017.08.04

酒屋さんのオリジナルブランドの日本酒

ご相談を頂いたのは、溶ける紙を使った作品集でご一緒させて頂いたグラフィックデザイナー・写真家の安藤次郎さんです。安藤さんは「酒に笑う人生」がコンセプトの博多住吉酒販という酒屋さんの、オリジナル商品のラベルを数多く手掛けられています。今回は福岡県久留米市の酒蔵山口酒造場さんと共同で開発した「庭のうぐいす ulala」というお酒を発売するとのこと。

ご相談を受けて、まずこのお酒の味を伺いました。以前の日本酒は辛口が好まれましたが、最近の日本酒は、華やかで、お米の持つ甘味を感じるものが多くなっています。ulalaもそのような傾向の味を目指しているとのこと。そして、そのような日本酒は日光などの刺激でも味が劣化してしまうため、黒い便での販売は決定事項でした。

デザインコンセプトを技術面から具現化

お会いした段階で、安藤さんの中にデザインのイメージは既に出来上がっていました。色鮮やかな花の上に、商品名のulalaと酒蔵のマークであるうぐいすがあしらわれています。キーワードとして上がっていたのは透明感、(色々な花の持つ色の)レイヤー感、発色の良さ、ポジティブ、ハレ、祝いなどでした。

デザインイメージと、表現したいキーワードを頂き、どんな素材を使えるか、まず検討をします。一般的には、日本酒のラベルは和紙や和紙をイメージさせる素材が多く使われています。しかし、そうなると花の発色の良さは出て来ないし、そもそも花のイメージと違和感が生まれてきます。そこで最初に考えたのは、透明なラベルを使う方法。でも、これだと瓶が黒であるため、花の色が暗くなってしまいます。

そこで出てきたのが銀タック紙を使うというアイディアです。これなら、素材そのものが光沢をもっているので、花の色味もきれいに出て、透明感やハレの場にもふさわしい表現ができます。早速素材を取り寄せ、テスト印刷を行いました。テストの際には、一枚の紙に複数のデータをつけることができるので、枠の有無や、地のシルバーをどの程度見せるかなどの、デザイン面での検証も同時に行って頂きました。

その中から、艶ありだと派手になりすぎることから、艶無しの銀タック紙を選択され、印刷については、地の銀色の出る量は少な目で、花の色が鮮やかに出るようなデータを採用することになりました。

そして出来上がったのがこのラベルです。

ラベルの抜き加工は、花の形状に沿った繊細な加工をするために、腐食刃という特殊な抜型を使用しました。海外ではRiceWineとも呼ばれることのある最近の日本酒。そんな新しい日本酒の世界観を表現したラベルに仕上がりました。

ワイングラスで飲みたいお酒

ということで、さっそく購入してサンコー社内試飲会開催です。味とラベルの親和性について、真剣に検証をしました(ただ飲みたかっただけという話も)。検証をした結果としては、「日本酒というよりワインの様なボトルとラベル。味もワインみたい。」「雑味がないので、飲み過ぎ注意」「ワイングラスで飲みたいお酒」こんな意見が出ていました。

どんなお酒か?気になる方は是非飲んでみてください。販売は電話かメールのみですのでご注意を。

 

住吉酒販

福岡県福岡市博多区住吉3-8-27

メール:contact@sumiyoshi-sake.jp

電話:092-281-3815

営業時間:9時~18時半

日曜・祭日は休みになります。

 

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