グラフィックメディアを展望する『印刷情報』2月号の巻頭特集に、サンコーの取材記事を掲載していただきました。「アフターコロナ、ニューノーマルの世界は、今までやってきたことや常識と思われてきたことが通じなくなるともいわれている。これからの世代を担う印刷経営者たちは、この逆境にいかに立ち向かっていこうと考えているのか」というテーマで社長の有薗がインタビューに答えています。
「こうした危機感から、2020年5月にアフターコロナのサンコーの戦略を立てた。戦略をたてるに当たって、印刷需要が減っていく中にあって、『それでも世の中で残る印刷物とは何だろうか。』と考えた。」
「レコード盤に針を落として聞く、趣味性の高いレコードが残ったのと同じように、モノとしての味わいのような、人々の本質的な欲求に応える印刷物はこれからも残っていくはずだと考えた。そして、そのような新しい価値がある印刷物を作る人たちは誰かと言えば、グラフィックデザイナーの人たちだ。」
「そうした中、当社が製作した2021年の年賀状がネット上で大きな話題となった。」
「今年の年賀状は、『やぶる年賀状』を作った。『印刷業界の当り前』『過去』『限界』など、中央に大きく記した文字を『やぶる』ことで、当社が壊していくことを示している。」
「これからも印刷、紙の新しい価値を発進し続けていきたいと考えている。そういうことに気づく大きなきっかけとなったのが、オフセット印刷機を使って作った『世界でたった1枚の名刺』だ。」
「デザイナーさんとの仕事では、彼らが表現したいデザインを理解した上で、どのような方法がベストなのかを当社から提案できることがとても大事。そうした点からも、印刷実験室などでデザイナーさんたちと一緒に悩みながら取り組んだ経験が、今後のモノづくりに役立つと考えている。」
「売上はお客様の『ありがとう』が形になったものだと話している。つまり、売上が落ちている場合は、」「当社の仕事そのものに価値が無くなっているということだ。それならば、仕事のやり方を変えて、新しい価値を創り出し、お客様に提供しない限り、売上は決して上がらないと考えている」
03-5608-5741
(お気軽にお問い合わせください|平日 10:00~18:00)