デザインのひきだし50に掲載されました!
2023.10.06スカイツリーのすぐ近く墨田区押上にある認可保育園、小梅保育園(社会福祉法人みんなのおうち)のホームページリニューアルを担当させて頂きました。固定ページだけで50ページ以上ある大きなサイトのリニューアルでしたが、園長先生・副園長先生の保育に関する信念がつまったサイトとして完成しました。
小梅保育園さんはこの数年間、第一希望のお子さんだけで定員が埋まってしまうほどの人気。その保育園のサイトリニューアルのご相談を園長である西村さんから頂いたきっかけは、墨田区の広報公聴担当の有識者会議で有薗がご一緒したことでした。
「今までは待機児童が問題となっていたが、これからは保育園が余って競争が激しくなる。世間から評価を頂いている今のうちに、保護者やお子さんから選ばれる理由を明確にしたい。」西村さんはそうお考えになり、既にインナー(社内向け)ブランディングに取り組まれていました。その次のステップとして外部への発信の見直しを検討されていました。
既存のサイトは7年ほど前にWordpressで作られたもので、SSL対応もできており大きな問題はありませんでした。しかし、西村園長がお考えになっている「保護者や求職者から選ばれる理由を明確にし、未来に繋がるサイト」という状態ではありませんでした。そこでサンコーからは以下の5つのリニューアルコンセプトをご提案しました。
園にはいくつかの標語・キャッチコピーが存在しており、優先順位が決められていない状態でした。それらを整理し外部に発信するコピーとして最適なものをサイトトップに表示。そのメッセージを表現するためのデザインが必要だと考えました。
既存のサイトは「保護者の知りたいことにはすべて応える」というコンセプトで、時間をかけて必要なコンテンツを追加されていました。しかしページごとのボリュームにばらつきがあり、探したい情報にすぐにたどり着けないことも。統合するページ、分離するページを整理し、同じコンテンツを掲載しながらページ数を2割ほど削減するサイトマップにしました。
テンプレートを使ったどこかで見たことのあるサイトではなく、オリジナルでデザインしさらに写真・動画撮影を行うことで、小梅保育園にしかないデザインを目指しました。
台副園長が中心となり、音楽を聞いて絵を描くなどユニークな保育メニューをたくさん持つ小梅保育園。それらをブログにすることで、親御さんには保育に対する安心を、求職者には職場の特徴を知っていただくことを目指しました。
求職者がサイトにたどり着けるよう、googlejbsに対応したサイト構造としました。
以上5つのご提案について快諾いただき、サイト制作が始まりました。
キャッチコピーを決めるミーティングのなかで、子どもの力を信じ、生きる力、生き抜く力をつけさせたいという思いを「いっしょうけんめい みんなで」という言葉に込めている。という主旨の発言を園長、副園長ともにされていて、子供に対して1人の人間として認め接する理念に感動しました。これこそ小梅保育園が選ばれる理由であると考えサイトトップにキャッチコピーとして表示。そしてコピーに込められた思いを、ライターの岡島梓さんがリード文にしてくれました。
このおもいをデザインでも表現します。保育園のサイトは派手な色遣いやかわいらしいイラストが多いですが、梅色を中心とした色遣いとシンプルなイラストで、優しさを表現しつつも落ち着いたデザインとしました。そして動画や写真を通じ、子どもたちがのびのびと時間を過ごす様子を伝えました。やさしさと落ち着きとかわいらしさがバランス良く同居したデザインと撮影はインクデザインさんが行ってくれました。
園長・副園長のインタビューページの文字数はなんと7000文字オーバー。一般的なインタビュー記事は3000文字程度が上限ですが、その文字数まで減らすためにはどこかの段落ごと削除しなければなりません。それでは小梅保育園の良さが伝わらなくなってしまう…。
悩んだあげく、かわいい子どもを預ける親御さんや求職者のためには、読みやすくするために情報量を削ることよりも、園の考えをしっかりと伝えることが大切ではないか。そう考え、長文のまま掲載しました。
保育に対する理念を文章化し、デザインを通じて伝わるようにしても、検索結果に表示されなければ意味がありません。Soichiroさんはwebマーケティングに高い知見を持ったサイト制作会社さん。小梅保育園さんの想いとライター・デザイナーの表現を、SEO対策が施されたサイトとして完成させてくれました。
小梅保育園さんはご自身の手で自ら選ばれる理由を明確にされていました。そのために私たちはそのおもいをデザインを通じてカタチにすることに集中できました。でもサンコーなら、ワークショップやインタビューを通じて選ばれる理由を明確にするブランディングからお手伝いすることも可能です。
サンコーが取り組んできたブランディング事例はこちらから。
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企画・ディレクション:株式会社サンコー
webサイト制作:株式会社Soichiro
デザイン・撮影:インクデザイン合同会社
ライティング:岡島梓
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