トップ新聞のように粗く、でも鮮やかなカラー印刷

新聞のように粗く、でも鮮やかなカラー印刷

2016.11.01

カラー印刷
オフセットカラー印刷は、より精細な表現を可能にするべく進化して来ました。しかし、今回はその進化の道に逆行するような印刷にチャレンジしました。

カラー印刷

線数を落とす事の難しさ

デザイナーの金子杏菜氏から、グラフィックに質感をだす為に新聞のようにスクリーン線数を60~85線に粗くし、なおかつ鮮やかに表現して欲しい。という難しい要望がありました。スクリーン線数というのは画像の精細さを表す指標で、現在の印刷物は133/150/175線。美術品の印刷など高精細印刷では350線程度が一般的です。 この要望を実現するには、問題が2点ありました。 サンコーでは、133線までしか刷版(CTP)出力ができず、新聞のように85線で出力することができません。さらに、今回使用した用紙では、インクを吸い込みやすく、データのままの色調では印刷が沈んでしまい、仕上がりが暗くなる傾向になります。さらに線数を落とすことでその傾向が拡大してしまいます。

線数を落として鮮やかさを上げる合わせ技

先ほどご説明した通り、サンコーのCTPではデザイナーの望むレベルまで線数を落とす事が出来ません。そこで、プリンティングデイレクターの守田篤史氏と相談し、画像データの段階で新聞に近い状態の粗い画像に加工できる事がわかりました。そこで、まずはサンコーが製版で培った画像処理技術を使い、用紙の色の沈み具合を想定した画像の色調修正を行い、色の濁りを取り除きます。その画像データを守田氏に送り、60~85線に近い状態の粗い画像に加工して頂きます。その画像を再度サンコーに送って頂き、通常にCTP出力し印刷を行いました。 これによって線数を落としたデータが完成しました。

カラー印刷

立ち合いによる印刷

カラー印刷
印刷工程では、グラフィックデザイナー、プリンティングデイレクターのお二方に立ち合いをして頂きました。線数が粗くなっていることで、鮮やかに印刷するのは難しいことですが、写真データの段階で色の濁りを取り除いてあるため、立会いの時には予め印刷オペレータが調整した刷り出しにインクの量を若干アップしただけの濃度調整で、発色も良くなり満足して頂ける出来ばえになりました。

作品名: 劇団ホチキス第35回公演「DOCTOR-ヤブ医者大爆発-」A2ポスター
グラフィックデザイナー: 金子杏菜 氏(株式会社Hotchkiss )
プリンティングディレクター:守田篤史氏
用紙:竹尾エアラス (スーパーホワイト 菊判83.5㎏)
印刷機:LITHRONE426
CTP:Luxel T6300

03-5608-5741
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